Systemwalker Operation Manager トラブルシューティングガイド - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000 /Windows Server(TM) 2003 -
目次 前ページ次ページ

第5章 ジョブ実行制御に関するトラブルシューティング> 5.4 ジョブが正常に動作しない

5.4.9 ネットワークジョブが終了するまでに時間がかかる

■対象バージョンレベル

■対処1〜2の原因に該当していないかすべてチェックしてください。

■対処1

◆確認ポイント

◆原因

ネットワークジョブは、スケジュールサーバから実行サーバに起動依頼された後、実行サーバ上でジョブが動作し、ジョブの終了時は、実行サーバからスケジュールサーバにジョブの終了通知が実施される仕組みになっています。

実行サーバにおいて、以下の場合にはネットワークジョブの終了通知ができません。

しかし、スケジュールサーバから実行サーバのジョブ状態の確認が一定間隔で実施されるため、スケジュールサーバはジョブの終了を認識することができます。

このため、実際に実行サーバ上でジョブが終了してからスケジュールサーバが終了を認識するまで遅れが生じる可能性があります。

◆対処方法

実行サーバにおいて、スケジュールサーバのホスト名から名前解決によって取得されたIPアドレスを使用して、スケジュールサーバに接続できるように対処してください。

スケジュールサーバがクラスタ構成で、かつ、Systemwalker Operation Managerが以下のバージョンレベルの場合、スケジュールサーバで論理IPアドレスを登録することで対処できます。

論理IPアドレスを登録する場合は、以下の手順に従い、クラスタシステムを構成する運用系、待機系、すべてのスケジュールサーバで設定してください。

  1. [Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで[運用情報]をクリックすると表示される[運用情報の定義]ウィンドウ−[クラスタ設定]シートを開きます。
  2. [論理IPアドレスを登録する]のチェックボックスをチェックし、クラスタの論理IPアドレスを登録します。
  3. 運用情報定義を保存し、ジョブ実行制御サービス/デーモンを再起動します。

論理IPアドレスは、ジョブの終了通知のあて先として使用されます。
クラスタの論理IPアドレスを登録することで、ネットワークジョブ実行中にスケジュールサーバがフェールオーバし、系が切り替わったとしても、実行サーバはジョブの終了通知をスケジュールサーバに通知することができます。

■対処2

◆確認ポイント

スケジュールサーバおよび実行サーバの両方において、Systemwalker Operation Managerのスタートアップアカウントは一致していますか

◆原因

【Windows版の場合】

ネットワークジョブが終了するまでに時間がかかる場合、スケジュールサーバおよび実行サーバの両方において、Systemwalker Operation Managerのスタートアップアカウントが一致していない可能性があります。この場合、ネットワークジョブの終了通知ができないため、スケジュールサーバが一定間隔で行う実行サーバのジョブ状態の確認が実施されるまで終了を認識できません。

◆対処方法

スケジュールサーバおよび実行サーバの両方で、Systemwalker Operation Managerのスタートアップアカウントを統一してください。

スタートアップアカウントの変更についての注意事項は、以下に示すマニュアルを参照してください。

スタートアップアカウントの変更方法については、以下に示すマニュアルを参照してください。


目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 1995-2006