東京都医師会の鈴木聰男会長は23日、都庁を訪れ、石原慎太郎知事に、民間の産科医を都立病院の夜間当直として派遣する「産科診療協力登録制度」を25日から都立墨東病院(墨田区)で開始すると報告した。
鈴木会長によると、墨東病院で墨田区、江東区、江戸川区の民間の産科医6人が都の臨時職員として登録され、同病院の医師とともに夜間・休日の当直勤務にあたる。鈴木会長は「今後は都内の他地域でも、この事業を拡大したい」と話した。
同制度は、昨秋、脳内出血を起こした妊婦が墨東病院など複数の医療機関に受け入れを断られて死亡した問題を受け、緊急対策として都が発表。昨年11月に石原知事が医師会に医師派遣を要請していた。【江畑佳明】
毎日新聞 2009年3月24日 地方版