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【栃木】運転手に懲役3年8月 引きずり死亡事故判決『酌量の余地なし』2009年3月24日 宇都宮市内で昨年末、女性が飲酒運転の車にはねられ、約七百メートル引きずられて死亡した事故で、自動車運転過失致死と道交法違反(酒気帯び運転)の罪に問われた無職田中英典被告(24)の判決公判が二十三日、宇都宮地裁であり、小林正樹裁判官は「動機や経緯に酌量の余地はない」として懲役三年八月(求刑懲役四年六月)を言い渡した。 小林裁判官は判決理由で「被害者との衝突に気づき、ただちに車を停止させていれば、生命を奪うまでの結果にならなかった可能性が非常に高い」と断罪した。 この公判は県内で初めて被害者参加制度が適用され、この日も女性の夫ら遺族三人が出廷。検察官の隣で判決に聞き入った。 判決によると、田中被告は昨年十二月十七日早朝、酒を飲んで車を運転し、宇都宮市内の市道交差点を右折する際、横断歩道を渡っていた同市内の主婦=当時(48)=をはね、約七百メートル引きずって死亡させた。
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