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ドクターヘリ「相互乗り入れ」 和歌山県が大阪、徳島両府県と協定
医師や看護師が救急医療を行いながら搬送するドクターヘリについて、県は23日、徳島県とヘリの「相互乗り入れ」による共同運用の基本協定に調印した。県内で出動が重なった場合、互いに空いたヘリを融通し合えるようになる。24日から運用開始する。
県は平成15年に三重、奈良両県とドクターヘリの共同運用を開始。徳島県も20年8月から、医療機器を備えドクターヘリ機能を持つ消防防災ヘリを運航している。県によると、ドクターヘリは14道府県が運用し隣接地域との連携を進めているが、近隣府県のヘリを相互に活用できる方式は珍しいという。
県庁で行われた調印式では、徳島県の飯泉嘉門知事が「両県は近くて遠いイメージがあったが、協定によってお互いの安全安心のレベルが向上することを期待したい」とあいさつした。県は同日、大阪府との間でも同様の協定を締結し、4月1日から運用を始める。