広島県教委は16日、体罰を理由に懲戒処分にした教職員が本年度、過去5年間で最多の11人に上ることを明らかにした。記者会見した榎田好一教育長は、教員による悪質なわいせつ事件が昨年、発覚した事態も踏まえ、新年度から子ども向けの相談窓口を設けることを公表した。
16日開かれた教育委員会議は5人の懲戒処分を発表し、うち4人が児童、生徒に対する体罰を理由にした処分だった。教職員課によると、本年度の体罰による懲戒処分は11人で、過去5年で最多だった2006年度の10人を上回った。
新年度に設ける相談窓口は、各校2人体制で、少なくとも1人は女性教諭とし、保健室などでの運用を想定。県立高校は県教委が整備し、小中学校は同様の仕組みをつくるよう市町教委に要請する。さらに県教委には、子どもが直接相談できる電話番号を設ける。
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