無床化不安の解消策 新年度補正予算を可決 岩手岩手県医療局の県立病院・地域診療センターの無床化計画で、県議会の環境福祉、総務両常任委員会は23日、県議会の予算修正動議を受け、県が無床化対象地域の不安解消策として追加提出した2009年度の補正予算案を全会一致で可決した。補正に盛り込まれたのは、2次保健医療圏ごとに設ける地域医療体制のあり方を考える協議会の運営費598万円と、無床化による空き病床の活用についての公募費用310万円。 25日の本会議でも賛成多数で可決される見通しで、無床化の4月実施が正式に決まる。 両常任委は、無床化で転院を余儀なくされる患者家族送迎用のマイクロバス購入費など3200万円の08年度補正予算案についても審議。両委員会とも「無料送迎は必要だが、他の交通手段との比較など試算の根拠があいまい」などと反対の意見が多く、賛成少数で否決した。 マイクロバス購入費は、今月7日未明まで続いた本会議で、県が再議権を行使した上で「無床化地域の不安解消のために必要」と提案し直した予算。25日の本会議でも否決される見通しで、田村均次医療局長は取材に対し、「(否決された以上)まずはジャンボタクシーを使い、地域の声を聞いてその後の対応を考えたい」と話した。
2009年03月24日火曜日
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