22日の「東京マラソン2009」レース中に倒れ、都内の病院に緊急入院したタレント・松村邦洋(41)が、急性心筋こうそくによる心室細動だったことが23日、分かった。所属事務所が明らかにした。松村は意識は戻っているが、この日も処置と検査のため医師により鎮静処置が施されている状態。今後のスケジュールは白紙。近日中に医師同席での病状説明の会見が行われる予定だ。
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突然のこん倒、心肺停止から1夜明けたこの日、松村は都内の病院の集中治療室で、終日安静を保った。
過去に心臓の異常を訴えることもなかった松村。体重も102キロ弱とピーク時から大幅に減少。血圧やコレステロール値も問題なかったという。
搬送当日の22日にはTBS系「アッコにおまかせ!」で共演する峰竜太(57)・海老名美どり(56)夫妻が駆けつけたが、関係者によれば、実弟ら親族以外の面会は断っている状態だという。松村の救命された状況もこの日、詳細が明らかになった。倒れたのは22日午前11時25分ごろ、14・7キロ地点の品川区高輪。ストレッチをしようと立ち止まり、突然意識を失った。
心肺機能が停止した松村に対し、約1分後からAED(自動体外式除細動器)によるそ生措置を施したのは、国士舘大OBで救急救命士の20代男性2人だった。市民ランナーから知らされ救命士2人が駆けつけた時には、すでに医師のランナーが人工呼吸を、別のランナーが心臓マッサージを施していたという。周囲の尽力で、救急車への搬送までの10分の間に心拍が再開。搬送中に意識も戻ったといい、早い処置が松村の命を救った。救命士の2人も「まさか松村さんを救命することになるとは」と驚いていたという。心疾患は合併症を伴う危険性があるため松村は検査と処置が続けられる。