機会の平等を徹底して図る

2月14日、東京都品川区の小学校を視察し、給食をともにする麻生太郎総理大臣。(代表撮影)
「ノリがハートになってる。バレンタインだから」(動画)
……犬や小学生が羨ましいです(笑)


 第2は機会の平等です。40歳とか50歳にもなれば、人間は己の顔に責任を持てとよく言われます。危機に及んでどっしり落ち着き、微笑みを絶やさぬ顔、私はこういう顔を国民の皆さまに対しお見せすることも指導者の使命であろうと存じます。

  人間とは、目の前の選択肢の中から一つ一つを選んでいき、ついには顔をも自分でつくるわけであります。オギャアと生まれた赤ちゃんがその場所で、日本のどこにあるか、産んでくれた両親がどんな両親であるのかと、自分で選ぶことはできません。したがって、政府が心がけるべき最も大事な仕事というのは機会の平等を徹底して図るということだろうと確信します。そこから格差の是正という緊急の政策課題が出てまいります。中でも、農山村・漁村という地を、また企業で言えば中小零細企業、ここに今の日本では強い影が落ちております。農山村・漁村に生まれつき、中小零細企業に働く両親のもとに生を受けた子供が、ただそのことだけで将来に豊かな展望が持てない。そんなことになれば日本は日本ではなくなります。

  方法はあろうと存じます。例えば、地方交付税のあり方を大幅に変えることがその1つだろうと存じます。補助金にしても、地方が自分の工夫を生かして使えるようにしてやる。そういうようなことができるのではないでしょうか。総務大臣として私は国から地方へ3兆円の税源委譲という大改革をやらせていただきました。全省庁が反対だったと存じます。地方にできることは地方にという構造改革をさらに進めます。
  危機に追い込まれたとき、人間は2つの反応をとるであろうと思います。助けてくれといって人をあてにする。「何クソ」といって自分で活路を開く。中央と地方の関係が今のままですと、地方に「何クソ」という気持ちがなかなか起きません。

 例をあげます。能登半島の「加賀屋」という老舗の旅館があります。ご存じかとは思いますが、交通の便は悪く、だんだんと客足が遠のいておりました。しかし、仲居さんに英語、中国語を勉強させ、台北や上海からのお客さんを増やして伸びました。この間の地震の被害にもあわれましたが評判はいささかも衰えておりません。
 
 それから北海道旭川市にある旭山動物園、私も行きました。今では日本一有名な動物園。あれも「何クソ」と言って活路を開いた一例で、今では上野動物園より集客力は高いのではないでしょうか。企業や団体にはこういうことがいくらでもできる。自治体にもこれはできるというように思い込ませなければならんのです。

麻生太郎オフィシャルサイト/平成19年9月16日 自由民主党総裁選挙 所見発表演説会(PDF)(HTML)

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by floppy_smile | 2009-02-15 02:24 | 首都で | Trackback
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