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“通天閣の歌姫”演芸場閉館余波に激怒

 松竹芸能は21日、大阪・道頓堀で運営する演芸場「B1角座」が閉館することに伴い、7月5日から大阪・新世界の「通天閣歌謡劇場」で、土日に落語や漫才の興行を始めることを明らかにした。これまで週末に同劇場で開いてきた歌謡ショーは月曜日に移行。ステージに立ち続けてきた“通天閣の歌姫”叶れい子(45)は「月曜ではお客さん来ませんやんか。この話を聞いて泣きじゃくる歌手もいました」と怒りをあらわにした。

 入居ビルの再開発に伴い、5月末での閉館が決まっているB1角座。その代替劇場に、現在、松竹芸能のマネジメントで土日に歌謡ショーを開催している通天閣地下1階「通天閣歌謡劇場」が決定した。

 7月5日を皮切りに土日の正午と午後2時から2回、演芸ライブイベントを開催することを発表。理由を「通天閣や新世界には、若者が増えているし、観光客も多い。大阪の新しいスポットの1つにしたい」と説明した。これに伴って、歌謡ショーを月曜日に移行することも発表。しかし、この一方的な決定が大きな波紋を呼んだ。

 “かき入れ時”の週末の舞台を取り上げられて黙っていられなかったのが叶だ。1989年の開業以来20年間、同劇場に立ち続けてきた。それだけに「土日に歌を聴きに来るのを生きがいに頑張っているお客さんばかり」と不満をあらわ。「つぶれるのを待つ感じで、ヘタしたら演芸と共倒れになる」と危ぐした。

 叶が話を聞いたのは、19日に開かれたあるパーティー。松竹芸能関係者から告げられたそうで「ある歌手の人は泣きじゃくってました。楽しみがなくなる…と涙を見せるファンもいました」と悔しさをにじませた。

 23日には同劇場に出演している歌手5、6人で嘆願書作成について話し合い、週明けにも松竹芸能を訪れて手渡す考え。その返答次第では、プラン撤回を求める署名活動を通天閣から始めることも辞さない構えだ。

 ただ、演芸開催自体に反対しているわけではなく「同じ舞台に立つ人間として、せめて演芸と歌を隔週開催にしてもらえたら救われます」と“折衷案”を提案。最後は祈るように「なんとか歌謡劇場が生き残れるように願っています」と結んだ。

[ 2008年04月22日 ]

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