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“通天閣の歌姫”涙の嘆願書&ビラ配り

嘆願書を携えて松竹芸能まで“デモ”行進した歌手の叶れい子ら
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 “通天閣の歌姫”こと歌手・叶れい子(45)が2日、「通天閣歌謡劇場」(大阪市浪速区)で土日にある歌謡ショーを7月から月曜に回す方針の撤回と土日隔週での出演を求める嘆願書を、ショーをマネジメントする松竹芸能(大阪市浪速区)に歌手仲間とともに提出した。その後、通天閣周辺では涙を浮かべビラ配り。「通天閣は“おうち”。家がなくなってしまう」と通行人に訴えた。

 演芸中心で興業していた「B1角座」が閉館。漫才や落語の興行が通天閣歌謡劇場に移転するのに伴い、松竹芸能が4月21日に発表した、自らも出演する歌謡ショーを土日から“退場”させるという発表に納得できない。

 叶と仲間の演歌歌手3人は2日、新歌舞伎座(大阪市中央区)からビラを配りながら、嘆願書を携えて松竹芸能まで“デモ”行進。松竹芸能では報道陣の立ち会いが断られたため、4人だけで本丸に乗り込んだ。

 嘆願書を手渡した後は通天閣に移動。「通天閣はおうち。帰る家がなくなってしまう」と、涙を浮かべながらビラを配ってファンに訴えた。松竹芸能の対応は「“20年間ありがとうございます”と言うと“それはいいから”という一言だけで、あとは言葉はなかった」という。

 かつてNHK朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」(96年)のオーロラ輝子のモデルとして注目され人気を集めた。「ブームのときよりお客さんは減っていますが、それでもほとんど埋まっています。努力しないといけないと思いますが…」。自らに“甘え”があったことは認めつつも、今回の松竹芸能側の決定に戸惑いは隠せない。

 「演芸と共存共栄していきたい」と、声を振り絞った叶。同席した演歌歌手の林健二が「通告は電話1本、FAX1枚。お世話になったことに感謝しますが寂しい」と、涙に暮れる叶に代わって心境を吐露した。しかし松竹側に方針変更の予定はない。前途は多難だ。

[ 2008年05月03日 ]

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