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「B1角座」5月末で閉鎖…松竹が松竹芸能に要請

5月末の閉鎖が決まった「B1角座」
◆ ビル老朽化で撤退、移転…由緒ある「道頓堀五座」すべて消滅へ ◆

 大阪・ミナミにある松竹芸能の運営する演芸場「B1角座」が5月31日をもって閉館することが1月31日、分かった。飲食店などのテナントが入る複合ビル「角座ビル」の地下1階で運営していたが、老朽化などの問題もあり、撤退することになった。

 同ビル内にある閉館した映画館を改装して新劇場をオープンするプランもあったが音響面の問題もあり頓挫。ビルを所有する松竹では「取り壊して新ビルを建設するのか、売却するかは可能性を検討しているところ」としている。関係者によると、松竹側が昨年末に松竹芸能に移転を要請したという。

 B1角座では毎日10組前後の芸人が出演して昼間に2公演を開催。夜は若手中心にライブを行ってきた。松竹芸能では、代替劇場を探しており、浪速区の「通天閣歌謡劇場」(250席)などが候補に挙がっている。

 ただ、通天閣歌謡劇場については土日の興行だけになることが濃厚で、関係者は「ロケーションも含めて検討しています。道頓堀で劇場ができれば」と話している。

 角座は江戸時代から「浪花座」「中座」「朝日座」「弁天座」とともに「道頓堀五座」のひとつとして知られた由緒ある場所。1950年代に演芸場に改装されてもファンに愛され続けてきたが、これで道頓堀から、すべての火が消えることになる。

[ 2008年2月1日付 紙面記事 ]

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