民主党の小沢一郎代表は、西松建設の違法献金事件に絡んで政治資金規正法違反容疑(虚偽記載など)で逮捕された公設秘書の処分が24日に決まるのを受け、自らの進退に関する見解を表明する。党内では、秘書が起訴されたとしても、あっせん利得処罰法違反など別の容疑で再逮捕されない限り当面続投するとの見方が強まっている。執行部は、小沢氏の判断を尊重し、党の結束を呼び掛けていく考えだ。
小沢氏はこれまで、進退は「検察の結論が出た時に判断したい」として、東京地検の対応を見極めた上で、次期衆院選への影響も考慮しつつ判断する考えを示している。24日は幹部を集めるなどして自身の考えに理解を求め、同日中にも記者会見して説明するとみられる。
幹部の一人は23日、「規正法違反だけなら、なぜ辞めなければならないのか」と述べ、捜査が拡大しないことを前提に小沢氏を支えていく考えを強調。小沢氏と距離を置く別の幹部も「今の容疑での起訴なら辞める必要はない」と明言した。
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