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>欧州諸国では産業の移転(工場閉鎖)には裁判所の許可が必要な場合もあると聞く。
そんな単純な話ではないよ。ドイツでは経営陣に組合代表が最低一人は参加するシステムとなっているし、フランスも似たようなシステムとなっている。
つまり組合が賛成しない限り工場の移転(特に国外)は不可能ってことになる。当然、ラインの移転も含まれる。分かりやすくいえば、車工場移転はもちろん、その中のハンドル生産ラインも移転も非常に困難だって言うことさ。
で、どうするか。
合法的にやるためには、現状の工場は手がつけられない。そこで現工場は維持したまま、新工場を作り、そこでは全く新しい製品を作るようにするしかない。ブラウン管TV工場はそのままで、中国にプラズマTV向上を作るわけだ。
そして徐々に徐々に、経営の主体をプラズマTVに移していくわけだ。
やはりここは資本主義の歴史が長く、共産主義発祥の地であるヨーロッパの長期戦略が見えてくる。
裁判ではなく、長い歴史に裏打ちされた合意形成と呼ぶべきだろうね。
ちなみにスイスでは、一般人が日曜大工をしたり、休日に車を洗うことさえ禁止されている。
他人がのんびりしているところで、迷惑な騒音は振りまくな!ってお国柄だ。
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