11月27日(月)

初日が開けるまではゆっくりゲームしてる暇はない。簡単に決めたら島村。(4回目)


ニキビが沢山できるのはまだ十代の若さを保っている証拠だと信じている島村です。
決して吹き出物なんて呼ばせません。

今日から劇場入りです。
みんながてんやわんやさまざまな準備をしている中、
大政兄さんが牛のカードをもってうろうろしてます。
この忙しいときに「いいからカードを1枚引いてくれ」とせっつきます。
しょうがないので1枚選ぶと102のカードでした。
今日は一番数の大きいカードを引いた人が日誌当番なんですって。
牛のカードは104までしかありません。
というわけで皆様には残念なことでございます。

日誌、といってもワタクシ今日はほぼ1日中楽屋にカンヅメで
衣装の直しやらアイロンやらをしていたので
みんなが何をやっていたのかちっとも知りません。

ワタクシが知っている事といったら
帰り際に舞台を見たら舞台が出来上がっていた事と
猫のホテルの池田鉄洋兄さんが苺を持って楽屋見舞いに来てくださった事くらいです。
池鉄兄さん、苺、大変おいしゅうございました。
ビタミンCたっぷりの苺を食べてニキビを完治させ、大人の女に脱皮したいと思います。

それからメイクの練習をしていると、演出のオクイ先生がいらっしゃって
「もうちょっと濃い方がいいなぁ」とダメ出しをくださいました。
1時間くらいして再びオクイ先生がいらっしゃり、メイクをご覧になって
「ああ、よくなったじゃん!それくらいがいいよ!」と
満面の笑みでお褒めの言葉を頂きました。
それがあまりにも無邪気なまぶしい笑顔だったので、
「すみません、ちょっとバタバタしていたのでメイクまだ直してません」
とは口が裂けても言えませんでした。
そして、明日こそはもうちょっと濃くしてみようと心に誓ったワタクシなのでした。


ゆっくり味わっている暇はない。仕込み中の食事はただ黙って弁当に食らいつく。





11月28日(火)

ついに単独トップに躍り出た、オクイ。(5回目)


本番初日前日にまた書かなくてはならないとは・・・。
これもなにかの運命か。
こんばんは。「昔の侍」演出のオクイプレジデントです。

今日はステージもほど完成し、
「場当たり」なる位置決め、きっかけリハをどっぷり行いました。
私はステージにはほとんど立たず、代役をたて、
客席のほぼ中央で終始、照明の中川さん、音響の山口さん、舞台監督に挟まれ、
全体の指示だしを調整を行っておりました。
大の大人がここにも、今回のおバカ作品に魂を注入してくれているわけです。

装置や照明に彩られる役者陣は、なんとも楽しそうに見えて
嫉妬すら覚えてしまうほどです。

島村は団子みたいな身体で不気味に笑い、
家納は天然丸出しでわけわからん演技をし、
中澤はいつ何時でも精彩を欠いた眠そうな顔をし、
大政は高すぎる声を全く自分でコントロール出来ず、
佐藤は笑顔でミスを連発し、
高木は昭和のコメディアンのような演技に酔いしれ、
平田は誰にも止められぬ圧力をさらけ出し、
久ヶ沢はあらゆる手段を使って我が道を邁進し、
小松はその全ての者たちに翻弄されている。

素晴らしいじゃないですか。アホばっかしで。
特に後半の者たちはプロ中のプロのアホです。
私が言うのだから間違いない。
そんなアホどもに、どアホな私も加わります。

いよいよ明日からです。
もういいっしょ。俺にも舞台でみんなと遊ばせて。
明日からオクイプレジデントからオクイシュージに戻ります。


男子楽屋の片隅に座る高木とオクイ。目が怖い。





11月29日(水)

今日はゲームで決めていない。平田。(4回目)


『ひらたの32時間』

今日は全員9時に劇場入りし、リハの続き、ゲネ、本番というスケジュールだ。

7:00 目覚まし代わりの携帯アラームが鳴る。気付いて止めて枕の下へ。寝る。
9:48 起床。気が動転する。台所を3周した事は覚えている。
10:00 歯も磨かず、干してあったジャージを着て家を飛び出る。
10:20 タクシーを利用し、劇場着。元気よく楽屋へ行き、まず謝る。
10:21 「今日の日誌はお前だ!」の声に「もちろんです!」と元気よく答える。

10:30 リハ開始。開始時間は予定通りだったので、不幸中の幸い。
13:30 食事休憩とゲネプロの準備。好物のそぼろ弁当にウキウキ。
14:00 食後、やっと歯を磨く。
14:30 ゲネ開始。
16:30 ゲネ終了。何カ所かを返して稽古。
17:00 食事、打ち合わせ等、各自本番に向けて準備に入る。生姜焼き丼を食う。
17:30 気が付くと携帯の充電が切れていた。
18:30 この辺りから「緊張してきた!」の声が次々聞こえるようになる。
19:05 開演。
21:05 怪我も無く、無事終演。

21:45 初日乾杯の居酒屋へ。この後、片付けを終えたスタッフも続々と集合。
23:00 今朝遅刻した事などすっかり忘れ、楽しい酒に酔う。
12:45 絶好調の中、終宴。その後、浅川、大政とおでん屋へ。とってもご機嫌。
2:15 タクシーで帰宅。部屋の鍵がない。いくら探してもない。

2:30 コンビニで携帯の充電器を購入。宿探しに取りかかる。
2:31 家納にtel。「わらしねぇ、寝てるんでしゅよぉ〜」と寝ぼけて断られる。
2:33 大政、留守電。
2:45 佐藤にtel。「家には泊めませんよ!でもネットでホテルを探してあげます!」
3:10 佐藤、ネットと電話を屈指し、ついに新宿に宿泊可能のホテルを発見!
3:16 佐藤が予約してくれたホテルの住所を聞き、タクシーで向かう。佐藤に感謝。
3:30 歌舞伎町ラブホテル街の中にあるビジネスホテル着。

3:31 佐藤に本当に感謝しつつフロントへ向かうも「ご予約は承っておりませんが…」
3:35 佐藤にtel。留守電。
3:40 佐藤が言ってた「ホテルは○○通り沿いにあるそうです」という言葉を思い出す。
3:41 ホテルの人「そこはやはりここではこざいませんね。お調べしましょう」
3:50 ホテルの人が地図をガン見し、ついに小さな○○通りを発見。
3:55 その通り沿いにあるホテルの電話番号を調べ、電話を掛けてくれた!
3:56 そこが佐藤の予約してくれたホテルだと判明!
3:59 ホテルまでの地図を頂き、優しいフロントマンと別れを告げる。涙。

4:10 本日4度目のタクシーにて、佐藤が予約してくれたホテル着!
4:15 チェックイン。通常10時チェックアウトだが12時までどうぞと言われる。涙。
5:30 入浴を終え、やっと就寝。

9:30 廊下の掃除の音で目覚める。二度寝しようとするも掃除の音が止まず眠れず。
10:00 ボーッとしながら鍵の行方やら昨日使った金額の事を考える。
10:30
 財布の残金を調べていて、昨日の朝に乗ったタクシーの領収書を発見。
10:35 試しにそのタクシー会社にtel。「その鍵でしたら営業所に保管してます」
11:15 チェックアウト。タクシーの営業所へ向かう。

11:30 新宿駅で自分がヨレヨレのジャージ姿だという事に気付き、少し恥ずかしくなる。
12:00 最寄り駅から徒歩10分と聞いていたが、20分掛かって営業所着。
12:05 忘れ物は7階建て立体駐車場の最上階にある事務室に保管してあるという。
12:06 この立体駐車場にはエレベーターが無い事が判明。7階まで階段で上がる。涙。
12:20 事務室着。怖そうな部長さんから鍵を手渡される。
13:30 帰宅。鍵を開ける。長旅から帰宅した気分だ。
14:30 支度をし、劇場へ向かう。
15:00 劇場着。佐藤の顔を見た時、感謝していいのかどうか分からなくなる。

教訓・タクシーに乗ったら必ず領収書はもらいましょう!
つーか、そもそも遅刻はダメ!絶対ダメ!


初日本番前、寝坊したくせにまだ眠そうな平田を呆れる家納。





11月30日(木)

さっさと負けた久ヶ沢(3回目)


2006年11月最終日の今日は18時開演。
皆さん間違えずに来れましたか?!

なぜ18時からだったかというと、
オクイクンが21時からのラジオに間に合うようにとのこと。
制作サイドの思惑は18時じゃお客様来てくれないのでは…よしアフタートーク!
とあいなりましたとさ。

芝居にもましてトークがグダグダでしたね!
千葉さん忙しい所わざわざありがとう!
サトウが猫ホテ出演を画策してるみたいだけど、また俺もよんでね!


アフタートークの司会の為に一生懸命髪をセットしてきた佐藤ドミンゴ。





12月1日(金)

今日はおまけページの締め切りを守らなかった罰として家納。(4回目)


本日の日誌は家納でございます。
舞台もう観て下さった方、これからの方、ありがとうございます。
何だか急に冷え込んできましたが、皆様はお元気ですか?

私の知人の話では、連れに人が鼻血が止まらなくなり、
仕方がないのでそのまま舞台観たら、観てる途中で止まったと言っておりました。
まるでサモアリのおかげ位に言ってくれたんだけど、
まぁ、ほとんど関係ないと思うんです。

でも、もしも、本当に観たら具合がよくなる舞台と話題になったら、これ凄いよなぁ〜。
おじいさん、おばあさんばっかりの日とか、病人だらけで途中観てられない人続出とか。
色々考えるとやっぱり観てる人も演ってる人も元気なのがいいですわ。
風邪など引かれぬよう、気をつけて下さいネ。

ちなみに私はちょっと危なくて、
早め早めのパブロンねって言いながら葛根湯飲んでます!


楽屋の冷蔵庫は色々な方々が差し入れして下さったビールで満杯!
これが一番の薬かも・・・?





12月2日(土)

劇場入りしてからは時間がなく簡単なゲームにして決めていたが、
余裕ができたので久々にちゃんとやった結果、また家納。(5回目)



またウシシゲームに負けちゃいました。きのうに続いて家納でございますの。

今日はマチネ、ソワレと2公演でございます。
週末はサモアリ始まって以来のチビッコ登場のシーンがありまして、
その練習を本番前にやりました。
チビッコのような大人の中に本物の子供は入るとどうなるのかしらと思いましたが、
やっぱり本物の子供は違います。
エネルギー有り余ってて、半ズボン履いてもスネ、ツルツルですもんね。

皆本番前でまったりメイクとか衣裳つけとかやってる中、
メイクしてる役者の姿にとっても興味をもつらしく、
鏡越しにジーッと見つめられると、なんかこんな私でごめんなって謝りたくなりました。

おかしかったのが、
平田さんのメイクを見てた子が「そのまゆ毛男みたい」と言ったのに対し、
「口紅つけるとこれが女になるんだよ」
と平田さんが言い聞かせてたのが微笑ましかったです。

笑い声もすごくて、キャッキャッ言うんですよね。
何かこっちまで笑っちゃって。
これと同じ笑い方人、何か見たナ〜と思ったら、
舞台上で小松座長がゲヘゲヘ笑っておりました。
子供にスネ毛が生えたらこうなるんだと、ちょっと感動しました。
おしまい。


稽古にずっと付き合ってくれて「つ、辻斬りぃ〜」で出演もしちゃったハラチサ。
前夜の居酒屋で0時を過ぎた時「今日私誕生日なんです〜」って言ったもんだから、
仕方なく本日楽屋でお祝い。おめでとう。





12月3日(日)

最後のゲームはキッチリやり、締めは佐藤で決まり!(4回目)

ちなみに今回の日誌の結果はこう。

3回 小松、大政、久ヶ沢
4回 高木、佐藤、中澤、島村、平田
5回 家納、オクイ

今までは一度も書かない人も必ず出るほど偏っていたのだが、
今回はちゃんと均等になっている。なんかすごい。


みなさま、とうとう本日で千秋楽を迎えました。
サモ・アリナンズ(フランス語で虹という意味)の本公演が!
見に来てくださったお客様、楽しんでいただけましたでしょうか??
ウッシッ誌の最後を締めくくらせてもらうのは、もちろん私。
あ、申し遅れました。
本番見ても誰も僕のことを覚えていないだろうということで
改めて自己紹介させていただきます。
私、佐藤 野次ったハゲが彼女のパパ 貴史と申します。
いい加減覚えてください。

この日誌、『佐藤に始まり佐藤で終わってんじゃねーよ』という読者さまの声も
僕の耳と鼻には常に綿が詰まってます(液だれしないように)ので
「ウィーオンウィーオン」という機械音にしか聞こえませんので
よってこのまま書くぞコノヤロー!!

まぁ、本番は千秋楽というだけあってお祭り騒ぎでした♪
僕もすごく楽しかったです。打ち上げでは高木さんが主役でした。
ヘベレケに酔っぱらって大入り配りもグダグダで最高でした。

一緒に共演した役者のみなさん、
スタッフのみなさま、そして見に来てくださったお客様、みなさまに大変感謝です。

今回のメンバーへ。
 
照明の中川さん
ヤクザのような外見と鬼のような優しさをもつ大御所照明さん。
いつも怒鳴ってくださってありがとうございます。そこに優しさを感じます。

照明オペレーター小倉さん
無口な職人さん。
高木さんのシーンで照明に入れなかったという笑いがあるんですが
「なぜあいつは照明に入らん!!」と終始いきり立ってました。
そんな中に職人気質を感じました。 

音響の山口さん
いつもニコニコ優しいお人。
ただ音をチェックしてるときに話しかけると激怒されます。
僕が唯一怒られた男です。逆に嬉しかったです。

舞台監督松ちゃん
本番前はいつもテンパってます。
打ち合わせがスムーズにいくと逆にふて腐れるという難しい人。
マックおごってくれましたね。嬉しかったです。

衣装の金子さん
昔衣装で借りたアクセサリーを僕がなくしてしまい今だ許してもらえず。。
ごめんなさい。4年間謝り続けてます。。

黒子で参加して頂いた演出部のみなさん、

まずは、はたまゆ
小道具作り名人。キレイな顔立ちでみんなの人気者。あの生きてる刀を作った人。
これからも作ってくださいな。

川除さん
男前な子。年下だけど俺よりもしっかりしてます。
司法試験受かったんだって。なぜこの仕事を??

大堀さん
温泉きのこ主催。俺のケムリ装置作ってくれました。鉄板でしたね。
俺はケムリがないと笑いとれません。

涼子さん
同じ佐藤一族なのにこうも違うかね。常に冷静なお方。見習います。

尾崎さん
足を捻挫してまで本番ついてくれました。
うわさによるとサモアリの稽古をみて大笑いして捻挫したとか。ほんとですか?

宇佐美さん
プーマ天狗を作ったすごい人。
ドミンゴ兄さんのアイデアがこの人によって具現化した。すげぇ。
お客さんも「おぉ!!」って言ってた。

藤崎さん
尾崎さんが足ならこの方は頭のてっぺんを怪我してしまいました。だいじょぶですか?

郷さん
松っちゃんがつれてきた女の子。真面目な子でした。ありがとね。


続いて役者さん。

小松さん
ヅラ大変そうでしたね。あごがしゃくれなきゃいいのですが。色々お疲れさまでした。

久ヶ沢さん
プールロケ地獄でしたね。あの日は心と心が初めて通じあいました。
が、普段は殴られてます。

平田さん
稽古で打ち上げいらっしゃられなくて寂しかったです。
でもすごく打ち上げ会場は平和でした。なぜだろう。

高木さん
酔っ払うと無茶苦茶ですね。帰りの電車一緒だったんですが、
駅で乗ってきた人に「誰ですか?勝手に入ってきて!」と言ってました。
おもしろかったですけどやめてください。

久米ちん
同じおもろい星からやってきたアホな先輩。
平田さん曰く佐藤と久米のコンビは一番信用できないんですって。
不思議だね。星に帰るとうちらおもしろいけど地球じゃ合わないみたいね。
早く一緒に星に帰ろうね。

中澤
一生佐藤派でいるよーに!

島村
常にモノを食ってる女。丸を縦に2個書けば島村そっくりになる。 

大政
小悪党。学はあるのだが一切役にたってない。
ただぁ、アイポッドほしい人はおーまさに言えば4万円引きになるそーな。

オクイさん
「俺を殺す気か!!??サモアリは暴力団だ!!」
と言いながら一日も休まずやってくださいましたね。みんな感謝してます!  
      今後ともサモアリ興業をヨロシクお願いします。

ハラチサ
劇団タラコの看板娘。手伝ってくれてありがと。
でも電車の中ではもう話しかけないでください。ぐったりするから。



それではまたお逢いできる日まで。。。

サモアリ代表 佐藤


打ち上げ後、朝の電車内でベロンベロンの高木。タチの悪いおっさん。




戻っちゃう?
ホームベース!
本!
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