2009年3月23日
女子中学生自殺 保護者会で再調査結果を説明

去年10月、さいたま市立中学校に通う、3年の女子生徒が「ネットいじめ」を苦に自殺したとみられる問題で、学校側は「自殺につながるいじめはなかった」とする再調査の結果を発表しました。女子生徒の通っていた中学校では、23日午後6時から、1時間にわたって保護者会が開かれ、およそ90人の保護者が参加しました。学校はこれまでの調査で、いじめと自殺の因果関係を「直接結びつくとは考えにくい」としていて、保護者などから再調査を求められていました。保護者会の後、会見した中学校の校長によりますと、学校は3年生231人を対象にした無記名のアンケートによる再調査を行いました。その結果、亡くなった生徒に対するいじめはあったか、との問いに9人があった、と答えましたが、具体的ないじめは確認できなかったとして、「直接いじめにつながる事実は見受けられなかった」などと、説明したということです。再調査の結果について、出席した保護者からは「意味のある内容ではなかった」、「子どもの芽を摘まないような環境を整えてほしい」といった感想も聞かれましたが、学校側はこれ以上の調査は行わないとしています。