海外アメリカ出産Q&A
今までいろいろアメリカで出産に関する質問が多かったので、 今日はQ&Aの形で整理して、以下のようにまとめました。 A:ロサンゼルスは映画スターと太陽に輝くビーチでも有名で、ビバリーヒルズ、マリブ、ハリウッド、ディズニーランド、ユニバーサル・スタジオなど、世界のエンターテイメント産業の中心地で、日本からは抜群の交通アクセスで、飛行時間9時間前後とその手軽さと快適気候(夏は28−30℃、冬は8−12℃)が受けている人気スポットです。アメリカ人はもちろん世界各国から観光客、移民などがたくさん来ています。そして、アメリカ本土ですから出産に掛かる医療費と宿泊費などはハワイなどと比べて三分の一だけで、同じ海外出産でもロスは一番出費が少なくて、妊婦さんと赤ちゃんにとって最適の場所と言えるでしょう。
2.Q:アメリカの医療は信頼できますか?
A:アメリカは先進国中でももっとも高い医療水準と言ってよいでしょう。 ほとんどの病院はLDRの病室(出産前、出産の時、産後の回復は同じ部屋)があって、自然分娩の時は使用することが多いです。同じ部屋で出産すると言うのはすべての設備が整っていて、お医者様にとっても妊婦さんにとってもすごく便利です。
3.Q:なぜ『二重国籍』になるのですか?
A:アメリカ合衆国では、国籍に「生地主義」という考え方を採用しているのでアメリカの土地で生まれて来た赤ちゃんは、両親がどの国籍であっても、アメリカ人という考え方です。 一方日本は「血統主義と言って、日本人の親から生まれた赤ちゃんは、どこの国で生まれても日本人という考え方を採用しているのです。そうなるとアメリカ国内で日本人の親から生まれた子供は、二重国籍」となるわけです。日本の国籍法では 『二重国籍』の子供は、22歳でどちらかを選択するように定められています。
4.Q:『二重国籍』のメリットは?
A:1、日米両国の義務教育は無料で受ける権利があります。 2、大学と大学院の学費は外国人留学生の十分の一。 3、アメリカ人だけを対象にする奨学金とローンが申請することができます。 4、パスポートも日/米両方を持つことができるので、どちらの国に滞在・生活・就学・ 労働する場合でも、ビザが不要となるためかなり有利です。 5、日本のインターナショナルスクールの入学試験で日本人より有利になります。 6、日本に居てアメリカのSSN(ソーシャル・セキュリティ・ナンバ ー=社会保障番号)も発行 されます。など等。
5.Q:アメリカの国籍は自動的に失効することがありますか?
A:自分から放棄しないかぎり、失効することはありません。
6.Q:赤ちゃんは毎年アメリカへ帰る必要がありますか?
A:ないです。但し、パスポートの有効期間は5年ですので、5年ごとに日本或いは世界どの国にあるアメリカの大使館で更新すればよいです。
7.Q:親も永住権はもらえますか?
A:子供が21歳の時に米国市民である子供を通して、永住権を取得することができます。しかも最優先と言う枠で永住権を手にすることができます。兄弟や姉妹もできます。
8.Q:英語に自信がない、今までアメリカへ行ったこともないですが?
A: 大丈夫です。税関を出た後、写真などを交換した人が出口で待っています。ロスに在される期間中の検査、ショッピング、出産、退院、観光などは全部日本人か日本語が通じるコーディネーターがサポートするので、言葉の心配は全然必要がないです。逆に英語でチャレンジしたい方は一番いいチャンスになります。
9.Q:日本語が話せる産婦人科医がいるのですか?
A: 残念ながら今のところ、ロスには日本人のお医者様はいますが、日本語はできないです。でも、ロスには日系人・日本人がとても多く、お医者様ができなくても看護婦さんやアシスタンにも日本語が堪能な方が大勢います。駐在で来ている奥さんは英語に自信がない人が英語を話せる人を同伴するか、通訳を世話してしてくれる医療機関で受診する事もあります。いままで英語ができなくても問題なく無事に出産できている人はたくさんいます。
10.Q:費用はいくらぐらいかかるのですか?
A:
産婦人科へ 病院へ
自然分娩 $1350 $2000(一泊二日) 帝王切開 $2500 $3500(二泊三日)
帝王切開の場合は助手医師、麻酔科医師、小児科医師で+$900
自然分娩での無痛分娩は+$500と小兒科医へ$200
到着から帰国まで3ヶ月間滞在の場合、
宿泊費+食事+24時間の赤ちゃんの世話でおよそ$7400〜$11000。 パスポートなどの申請費用約$600。 その他の諸経費を合わせて全部$11000程度からできます。 お医者様と病院によって費用は若干違いますので、$12000程度が目安です。
11.Q:なぜこの費用でできるのですか?
A:殆どの検査は日本で行われたので、出産前の1ヶ月〜2ヶ月間の定期検査とお産の時だけになります。そして、お医者様と病院への支払いは保険を使わずに現金或いはクレジットカード、トラベルチェックで一括払いの割引処置(スペシャルパッケジ)なので、安くなります。もちろん保険を持っている人と同じ医療を受けます。
12.Q:保険は使えますか?
A:妊婦さんとご主人さんの家族のビザやソーシャル・セキュリティ・ナンバーの状況によって、出産保険加入が可能です。保険にもいろいろなプランがあって、掛け金が高くなったり、半分は自己負担になったり、結局自費出産より高くなることもよくあります。海外からの場合は保険を使わずに自費出産が多いです。
13.Q:どれくらいの期間、滞在が必要ですか?
A:3ヶ月期間を考えて下さい。予定日2週間前になったら、赤ちゃんはいつ生まれて来てもおかしくありません。30週〜34週目ぐらいにロスに到着したほうがいいでしょう。出産後、新生児の耳の鼓膜の状況にもよりますが、ほとんど4週間で帰国することができます。余裕をもっている人はもっと長く滞在するのも良いです。
14.Q:出産のためのアメリカビザは?
A:出産のためのビザ、というものはありません。労働ビザ・学生ビザ・条約投資ビザ等の滞在資格がなければ、観光のビザでアメリカに入国して、3ヶ月の滞在が許可されます。
15.Q:『無痛分娩』が一般的と聞いていますが?
A:そうです。ほとんどの妊婦さんが無痛分娩を選択します。逆に無痛にしないと「なぜ?」と訊かれるほどです。正式には「硬膜外麻酔」と言って出産時に痛みを感じる神経だけに麻酔をかける方法です。麻酔といっても下半身の感覚がなくなるわけでなく、赤ちゃんが出てくるのを感じることができます。実際には日本で普通分娩した方の体験では二人目がアメリカで無痛分娩した事でこんなに楽なお産があったなんてと感動するばかりの人が多いです。
16.Q:期間中、どんな所で生活するのですか?
A:マタニティーセンターで滞在して、自分のお家のように自分の部屋があって、清潔なトイレやキッチン、リビングルーム等があります。 日系スーパーやテレビやラジオも日本の番組があり、携帯電話も使えるし、無線インターネットも接続ができるので、情報にも困りません。朝、昼、晩の食事は専門のコックさんが作ってくれるので、食材の調達なども全然必要がないです。快適な生活を送りながら、センターの中にいる他の妊婦さんと一緒に公園や観光名所、ショッピングセンター等へ行ったりして3ヶ月間はあっという間に時間が過ぎていきます。
17.Q:マタニティーセンターはロスの所に位置していますか?
ロスから20キロ北部に位置するパサデナ市の近郊です。パサデナ市は歴史とカルチャーがマッチした大人の街です。ノーベル賞受賞の教授を28人以上も輩出しているハーバード大学を凌ぐ著名なカリフォルニア工科大学も存在し、アカデミックな面と文化的な背景が見事にマッチしたオールドパサデナは、ロス周辺にあるどの地区よりも豊かな個性を放っています。洒落た店舗やブティック、夜遅くまで賑わう各国の料理を競い合うレストランが密集し、センスの良さと落ち着きある佇まいが魅力です。古いレンガ建物とモダンな内装の店構えが多く、歴史と伝統を守る姿勢と自然保護の住民意識が取り訳高い地域でもあって、散歩だけでも楽しめる街並みと言えます。近くにはノートンサイモン美術館、ハンティングトン ライブラリー、アジアパシフィック美術館等のスポットが目白押し。散策を楽しみながら、古き良きノスタルジアの名残りが漂う街角に貴方も立てば、新しいロスアンゼルスをきっと発見出来るでしょう。
18.Q:銀行口座の開設は?
A:パスポートを持参すれば、銀行口座を日本の住所で開設することができます。金利は日本より高くて、外国人は利子には税金が掛からないです。今や、世界中で格付けを落としている日本の銀行よりも安心です。
19.Q:海外旅行傷害保険は必要ですか?
A:アメリカは医療費が高い国で、風邪を引いた時、現地の人がほとんどの場合、自分で薬局で薬を買って飲んでゆっくり休むと大体一週間ぐらいで治ります。たが、三ヶ月の滞在ですから、万が一のために出発前に海外旅行傷害保険をかけられることをお勧めします。出産、歯科治療以外の事故・病気はカバーされます。カバーできなかった医療費は、国民健康保険の「海外医療費給付」の対象になりますし、また税務申告の際に、医療控除の対象ともなります。
20.Q:姑と子供も一緒に行っても大丈夫ですか?
A:OKです。妊婦さん以外に泊まる人がいる場合、大きい部屋を選んだ方がよいでしょう。部屋にエキストラベットが設置することも可能です。 同行の人の料金も日割り計算で、大人一日$35、子供一日$25。もちろん食事も含まれます。子供を現地の幼稚園へ通わせるのもいい体験になります。 |
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