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「お疲れさま!」敗れた西武に惜しみない拍手

最後の公式戦に臨む西武選手たち
最後の公式戦に臨む西武選手たち
Photo By 共同

 【アジア・リーグ・プレーオフ決勝 西武2―3日本製紙】最後の公式戦で西武が敗れると、立ち見を含め2084人の観客で埋まったホームリンクはため息に包まれた。しばらくすると「ありがとう」「お疲れさま」と、スタンドから選手たちに惜しみない拍手が送られた。

 会場前には試合開始の約3時間前から熱心なファンが列をつくった。リンク内の壁に「たくさんのパワーをありがとう」「最後まで一緒に戦おう」などという選手の直筆メッセージが書き込まれた25着のユニホームが飾られ、多くの観客がその前で記念撮影をした。

 地元商店街ではチーム存続を求める約1万3000人分の署名が集まった。この日も活動を続けた早乙女勇一さん(44)は「これからどうなるのか。街のシンボルがなくなれば地元にとって打撃だ」と心配そう。これとは別に、北海道の応援団も約2万2000人分の署名を集めたという。

 国内のトップチームでは唯一、東京を本拠地とし、リーグ関係者も首都圏にチームがなくなることを懸念した。譲渡先は決まっておらず、西武の岩本武志部長は「わたしも三月末までに譲渡先を探すとしか聞いておりません」と話すにとどまった。

 ◆西武(SEIBUプリンスラビッツ) 1966年の第1回日本リーグから参戦していた西武鉄道を二つに分ける格好で、西武グループの堤義明元オーナーが72年に創部した国土計画が前身。94年にコクドに名称変更した。若林仁、星野好男ら名選手を擁して王子と並ぶ最多13度のリーグ制覇を誇り、全日本選手権も11度制した。10度のリーグ優勝、7度の全日本優勝を果たして2003年に廃部した西武鉄道を統合し、同年スタートしたアジア・リーグでも2度優勝。06年に西武に名称を変えた。

[ 2009年03月23日 22:05 ]

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