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殺人未遂:東京駅ホームで女性突き落とす 容疑の男逮捕

女性が突き落とされた現場を検証する丸の内署員ら=2009年3月23日午後9時20分、杉本修作撮影
女性が突き落とされた現場を検証する丸の内署員ら=2009年3月23日午後9時20分、杉本修作撮影

 23日午後8時10分ごろ、東京都千代田区丸の内1のJR東京駅・中央線1番ホームで、男が電車を待っていた小平市の女性(60)を後ろから突き飛ばした。女性は約1.4メートル下の線路に転落し、入ってきた青梅発東京行き上り快速電車(10両編成)と接触した。女性は自力でホームに上がり病院に搬送されたが、額に10針縫うけが。意識はあるという。

 警視庁丸の内署によると、男は大阪府富田林市若松町3、自称無職、太田周作容疑者(24)で、逃げようとしたところを署員らに取り押さえられ、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。「死にたくて、死刑になりたかった」と供述しているという。太田容疑者と女性に面識はなかった。

 JR東日本などによると、電車は停車する直前で、速度は時速30キロ未満だったという。突き落とされた場所は、通常の停止位置の約50メートル手前だった。太田容疑者には知的障害があり、障害者手帳を持っていた。

 1番線ホームにいたキオスクの女性従業員は「キャーとかワーという叫び声がしたので、そちらを見ると、乗客が一斉に電車から離れた。『突き落としたみたいだ』という声も聞こえた」と話した。

 この事件で、中央線(快速)は上下25本に最大45分の遅れが出て、約3万人に影響した。【神澤龍二、杉本修作】

毎日新聞 2009年3月23日 22時26分(最終更新 3月24日 0時55分)

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