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最後まであきらめなかった西武 アイスホッケー・アジアリーグ
最後まであきらめずに攻め続けた。しかし、わずか1点が届かず、西武はチームとして最後のゲームを終えた。
昨年12月に廃部が決定した時点で「チームが崩れてもおかしくない状況」(若林監督)だったが、選手たちの結束力はむしろ増した。2月の全日本選手権で優勝、アジア・リーグでもがけっぷちから盛り返し、2冠に王手をかけていた。
迎えた最終戦、試合前に全員が意気込みを語り、モチベーションを上げて臨んだ。それが裏目に出たのか序盤は動きが硬く、一時は3点差をつけられた。終盤、主将の鈴木が2ゴールを決めて追い上げたが…。「いい結果は出せなかったが、アイスホッケーがいいスポーツだということと、西武がいいチームだとは伝えられた」。鈴木は涙ながらに話した。
「相当数お願いしているが、まだ(譲渡先)は決まっていない」と小山内幹雄オーナー代行が話すように、チームの未来は明るくない。それでも鈴木は「日本からアイスホッケーが消えることはない。これからはファンの力が必要」と言い切った。(行場竹彦)