殺人未遂:東京駅ホームで女性突き落とす 容疑の男逮捕

2009年3月23日 22時26分 更新:3月24日 0時10分

女性が突き落とされた現場を検証する丸の内署員ら=2009年3月23日午後9時20分、杉本修作撮影
女性が突き落とされた現場を検証する丸の内署員ら=2009年3月23日午後9時20分、杉本修作撮影

 23日午後8時10分ごろ、東京都千代田区丸の内1、JR東京駅の中央線1番ホームで、男が電車の到着を待っていた小平市在住の女性(60)を後ろから突き飛ばした。女性は約1.4メートル下の線路上に転落、入ってきた青梅発東京行き上り快速電車(10両編成)と接触した。女性は自力でホームに上がり、病院に搬送された。額に10針縫うけがをしているが、意識はあるという。

 警視庁丸の内署によると、男は大阪府富田林市若松町3、自称無職、太田周作容疑者(24)で、逃げようとしたところを駆けつけた丸の内署員らに取り押さえられ、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。太田容疑者は「死にたくて、死刑になりたかった」と供述しているという。

 JR東日本などによると、女性が接触した電車は停車する寸前で、速度は時速30キロ未満だったという。突き落とされた場所は、通常の停止位置の約50メートル手前だった。

 太田容疑者には知的障害があり、障害者手帳を持っていた。

 1番線ホームにいたキオスクの女性従業員は「キャーとかワーという大きな叫び声がしたので、そちらを見ると、ホームにいた乗客が一斉に電車から離れた。乗客の間から『突き落としたみたいだ』という声も聞こえた」と興奮した様子で話した。

 事件のため、中央線は上下25本に最大45分の遅れが出て、約3万人に影響した。【神澤龍二、杉本修作】

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