ここから本文エリア 「パフォーマンス慎め」条例案都議会委可決2009年03月19日 ◆来月中指針 大音量や下着想定 都が安全・安心まちづくり条例を改正し、繁華街の来訪者に対して「多大な迷惑となるパフォーマンス」などを慎むよう求めようとしている問題で、都議会の総務委員会は18日、同条例改正案を可決した。この問題では自由法曹団東京支部や労働組合が「街頭での宣伝活動などが制限され、表現の自由の侵害につながりかねない」などと反対しているが、改正案は27日の今議会最終日に成立する見通しになった。 条例改正案は繁華街での安全対策として、事業者や地域住民、来訪者らは、知事と公安委員会がつくる指針に基づいて「必要な措置を講ずるよう努める」と規定している。 指針は4月中につくられ、来訪者に求められる取り組みとして「街頭や歩行者天国において大衆に多大な迷惑となるパフォーマンス等、街の秩序を乱す行為を慎む」という内容が盛り込まれる予定だ。 総務委員会では18日の採決に先立ち、17日に審議が行われた。「自由な活動が萎縮(いしゅく)するという声もある」という議員の質問に、都側は「指針は事業者、地域住民らに求められる取り組みを例示したもので、何ら強制力を有するものではない」と答弁。一方で、「パフォーマンスはいろんな形態があろうかと思うが、何をやってもいいとはならない。やはり一定のルールやマナーを守ってしっかりやっていこうというのが社会の常識」とも述べた。 また、指針が想定するパフォーマンスとして、昨春、秋葉原で女性が下着を見せた行為のほか、「街頭や歩行者天国で大音量でライブをすること」も挙げた。
マイタウン東京
|