北京(CNN) 中国国営の新華社通信は22日、西部・青海省で100人余りの群衆が21日に警察署を襲撃し、95人が拘束されたと伝えた。95人は2人を除いて全員仏教僧とされる。
新華社によると、群衆はチベット独立を支持して拘留されていた男性が行方不明になったことを受け、警官や地元政府関係者を襲撃したという。中国当局は、男性がトイレに行くふりをして拘置施設を脱出し、その後の足取りは不明だと説明した。
しかしチベット亡命政府のウェブサイトは、よく似た名前の男性が拘束から逃れるため、川に飛び込み自殺したと伝えた。サイトによると、男性は自室からチベット旗などが発見されたため、中国当局に拘束された。群衆は男性の死に反発し、チベット旗や横断幕を掲げ、チベット独立を叫びながら警察署を襲撃したとされる。
チベット自治区は今月10日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世がインドに亡命する契機となったチベット動乱から50年を迎えたばかり。