2009年3月23日 21時22分更新
去年12月宇都宮市で、酒を飲んで車を運転して女性をひき、およそ700メートル引きずって死亡させたとして自動車運転過失致死などの罪に問われた24歳の男に対し、宇都宮地方裁判所は「飲酒運転の危険性が声高に叫ばれている現在、極めて厳しい非難が向けられるべきだ」として、懲役3年8か月を言い渡しました。
この裁判は、去年12月宇都宮市で、無職の田中英典被告(24)が酒を飲んで車を運転し、横断歩道を渡っていた当時48歳の女性をひいて、およそ700メートル引きずり、死亡させたとして、自動車運転過失致死などの罪に問われたものです。
23日の判決で、宇都宮地方裁判所の小林正樹裁判官は「夜通しで友人らと飲酒をした挙げ句、同乗者を早く送り届けて眠りたいなどという勝手な気持ちから運転した動機やいきさつに酌量の余地などあろうはずがない」と指摘しました。
そのうえで「被害者の命を奪った結果はあまりにも重大で、飲酒運転の危険性が声高に叫ばれている現在、極めて厳しい非難が向けられるべきである」として、田中被告に懲役3年8か月を言い渡しました。