岡山放送局

2009年3月23日 18時10分更新

無届け老人施設の調査へ


群馬県のお年寄りの施設が焼けて10人が死亡した火事をうけて、岡山県は、県内の各市町村に通知を出して無届けのお年寄りの施設を把握することになりました。

今月19日の深夜、群馬県渋川市にあるお年寄りの施設「静養ホームたまゆら」から火が出て、23日までにお年寄り10人が死亡しました。

お年寄りを入居させ、食事や介護などのサービスを提供する施設は「有料老人ホーム」として都道府県に届け出ることが義務づけられていますが、火事のあった施設は届けを出していませんでした。

これをうけて、岡山県は県内の各市町村に対して、届けを出していない有料老人ホームがないかどうかを今月27日までに調べて報告するよう求める通知を今日にも発送することになりました。

岡山県によりますと、現在までに県が把握している無届けの有料老人ホームは1件で、近く届けを出すよう指導しているほか、有料老人ホームにあたるとみられる施設が4件あって、現在実態を調べているということです。

この問題で厚生労働省は23日、全国の都道府県に無届けの施設の防火態勢を緊急点検するよう要請していて、県では「各市町村で実態が把握ができ次第、順次点検を行っていきたい」と話しています。