岡山放送局

2009年3月23日 18時10分更新

県内地価下落幅拡大


岡山県のことしの地価が23日公示され、県内の土地の価格の平均は17年連続で前の年を下回った上、景気の悪化を背景に、7年ぶりに下落幅が拡大しました。

地価公示は、国土交通省が毎年1月1日現在の1平方メートルあたりの土地の価格を調査して発表しているもので、岡山県では435の地点で調査が行われました。

それによりますと、県内の土地の1平方メートルあたりの価格の平均は去年に比べて1.6パーセント下落し、地価はこれで17年連続の下落となりました。

下落の幅は7年ぶりに拡大し、景気悪化の影響が地価に及んでいることが現れる結果となりました。

用途別にみますと、商業地は1.8パーセントの下落で去年の調査より下げ幅が1.6ポイント拡大したほか、住宅地でも0.8ポイント拡大して1.4パーセント下落しました。

今回の調査で地価がもっとも高かったのは商業地では岡山市本町で、1平方メートルあたり119万円、住宅地は、岡山市の伊島町と津島新野で1平方メートルあたり14万6千円となっています。

今回の調査結果について国土交通省では、「これまで地価の下落幅は縮小してきたが景気悪化の影響で、再び下落傾向が鮮明になってきた。調査後も各種の経済指標が軒並み悪化しており、地価へのさらなる影響が懸念される」と話しています。