【社会】リコール派と銚子市長派が激突 住民投票まで1週間2009年3月22日 16時23分 千葉県銚子市立総合病院の休止を決めた岡野俊昭市長のリコール(解職請求)の是非を問う住民投票は、29日の投開票まで1週間に迫った。リコール成立は必至と勢いづく市民団体と、市長派が激突する構図だ。 市民団体「『何とかしよう銚子市政』市民の会」は、計6000人を数えた入院や通院の患者が遠隔地の病院に追いやられるなど“医療難民”が続出したことから病院休止は失策だったと主張。宣伝カーを通じて投票を呼び掛けている。 一方の岡野市長は、3月市議会の合間を縫って街頭演説を行い、市の財政悪化から休止はやむを得なかったものの、病院再開のための民間の委託先が既に名乗りを上げている点をアピール。支援者たちが新しい事務所を開設するなどリコール阻止に動いている。 リコール本請求時の署名は約2万3000人分。最新の有権者数は6万人余で、投票率を前回2006年の市長選並みの60%とすると、リコールに必要な有効投票数の過半数は約1万8000票で、市民の会は「リコール成立後の出直し市長選も視野に入れている」と強気の構え。29日は千葉県知事選の投票日と重なるため市民の関心は高くなっている。 (共同)
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