ＡＩＧ、一部幹部が賞与返還  高額ボーナス問題

　【ニューヨーク２２日共同】米政府の管理下で経営再建を進める保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ（ＡＩＧ）が幹部に高額賞与を支払った問題で、同社の一部の幹部が受け取った賞与の返還に応じ始めた、と米紙ニューヨーク・タイムズ（電子版）が２２日までに報じた。

　ＡＩＧは資産運用部門の幹部を中心に総額２億１８００万ドル（約２１０億円）の賞与を支払い、７３人が１００万ドル以上を手にしたとされる。うち最高額の６４０万ドルを受け取った幹部など少なくとも２人が返還の意思を示した。最高額を受け取った幹部は既に小切手を返還したという。

　ＡＩＧは議会や米政府などから高額賞与で厳しい批判を浴びたため半額以上の返還を幹部に要請。２３日夕までに返還の意思があるかどうか報告するよう求めた。賞与を受け取った一部の幹部が自宅などで抗議を受ける騒ぎとなっている。