■詳細
総括
第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)の準決勝、日本vs.米国が23日(日本時間、以下すべて同)、米カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行われ、日本が9対4で米国に逆転勝ちを収めた。
日本は初回に先発の松坂がいきなり先頭打者本塁打を許す。2回に城島の犠飛で同点に追いつくが、直後の3回にはライトのタイムリーで1点を勝ち越される。序盤は制球が定まらなかった松坂は3回までに65球を要したが、大崩れせずに5回途中までを2失点でまとめて、先発の役割を果たした。 打線は4回に見事な集中打を見せた。稲葉、小笠原の連打でチャンスをつくると、相手守備の乱れに乗じて同点に追いつき、城島の犠飛で勝ち越しに成功。さらに岩村、川崎、中島のタイムリーが飛び出して一挙5点を奪い、米国を突き放した。2点差に詰め寄られた8回にはイチローのタイムリーなどで3点を追加し、試合を決めた。
一方の米国は先発のオズワルトが誤算だった。3回までは1安打に抑えていたが、4回に日本打線に5長短打を浴びてノックアウト。3失策と守備が乱れたことも投手のリズムを崩す要因となった。
勝った日本は24日に行われる決勝で大会連覇を懸けて韓国と戦う。韓国とは今大会2勝2敗で、決勝が5度目の対戦となる。敗れた米国は大会敗退が決定した。
1回表
・日本はエース・松坂大輔が先発のマウンドに上がる。
1:ロバーツ 1ボールからの2球目、真ん中のストレートを打って、センターフェンスオーバーの先制ホームラン! 2:ジーター 1ボールからの2球目を打ってショートゴロ。 3:ロリンズ 初球を打って、センター前へのテキサスヒット。 4:ライト 1死一塁。1ストライク2ボールからの4球目、ボテボテのショートゴロ。 5:ダン 2死二塁。2ストライク1ボールからの5球目、外角のスライダーに見逃し三振。
・松坂がいきなりの被弾で、米国に1点の先制を許した。
1回裏
・米国の先発はメジャー通算129勝の右腕・オズワルト。
1:イチロー 2ボールからの3球目を打ってセカンドゴロ。 2:中島 2ストライク1ボールからの4球目、内角148キロのストレートに手が出ず見逃し三振。 3:青木 2ストライク2ボールからの5球目を引っ掛けてファーストゴロ。
・日本はオズワルトのキレ味鋭いボールの前に3者凡退に切って取られた。
2回表
6:ブラウン フルカウントからの6球目、外角のカットボールを打ってファーストゴロ。 7:マッキャン ストレートの四球。 8:デローサ 1死一塁。2ストライク1ボールからの4球目、レフトへの大きな飛球も逆風に戻されレフトフライ。 9:グランダーソン 2死一塁。フルカウントからの7球目、外角のストレートを打ち上げてレフトフライ。
・松坂はこの回も制球が定まらず、走者を許すが後続を断った。
2回裏
4:稲葉 フルカウントからの6球目、内角に大きく外れるボールを見送って四球。 5:小笠原 無死一塁。1ストライク3ボールからの5球目、低めのストレートをはじき返し、レフト前ヒット。ヒットエンドランでスタートを切っていた稲葉は一気に三塁へ。 6:福留 無死一、三塁。初球を打ち上げてレフトへの浅いフライ。三塁走者は動けず。 7:城島 1死一、三塁。1ストライク1ボールからの3球目、ストレートを打ってライトへの同点の犠牲フライ! 8:岩村 2ストライクからの3球目、外角高めのカーブを打ってピッチャーゴロ。
・ヒットエンドランを成功させた日本が、城島の犠牲フライで同点に追いついた。
3回表
1:ロバーツ 2ストライクからの3球目、外角の変化球に空振り三振。 2:ジーター 1ストライク1ボールからの3球目、内角のシュートに詰まりショートゴロ。 3:ロリンズ 2ストライク2ボールからの7球目、真ん中のカットボールをとらえてライト前ヒット。 4:ライト 2死一塁。初球にロリンズが盗塁成功で2死二塁。フルカウントからの7球目、外角のスライダーを打って右中間を破る勝ち越しのタイムリー二塁打! 5:ダン 2死二塁。3ボールから敬遠気味の四球。 6:ブラウン 2死一、二塁。フルカウントからの6球目、外角のストレートに空振り三振。
・米国が4番ライトのタイムリー二塁打で勝ち越しに成功した。松坂の投球数はここまで65球。
3回裏
9:川崎 初球、サード前へセーフティーバントを仕掛けるも、三塁手ライトの好守備に阻まれサードゴロ。
1:イチロー 1ストライク2ボールからの4球目、サードへのゴロも送球エラーで一気に二塁まで進む。 2:中島 1死二塁。初球のカーブを打ち上げて大きな当たりもセンターフライ。二塁走者のイチローは動けず。 3:青木 2死二塁。初球のストレートを打ち上げてショートフライ。
・日本はイチローが相手エラーで得点圏まで進むも無得点に終わった。
4回表
7:マッキャン 2ストライク1ボールからの4球目、ストレートを打ってファーストゴロ。 8:デローサ フルカウントからの7球目、ストレートを打ってショートゴロ。 9:グランダーソン 2ストライク1ボールからの4球目、チェンジアップを引っ掛けてセカンドゴロ。
・米国はこの試合初めての3者凡退で攻撃終了。松坂の投球数は80球。
4回裏
4:稲葉 2ボールからの3球目、ストレートを引っ張ってセカンドの左を破るライト前ヒット。 5:小笠原 無死一塁。1ボールからの2球目、低めのストレートをうまくとらえてセンター前ヒット。 6:福留 無死一、二塁。1ストライク1ボールからの3球目、高めのストレートを引っ張った打球をセカンドがはじき、ライト前に転がる間に二塁走者の稲葉が一気に本塁へ生還し同点! 記録はセカンドのエラー。 7:城島 無死一、三塁。フルカウントからの7球目、ライトへの犠牲フライ! 日本が勝ち越し! 8:岩村 1死一塁。初球を打ってライトオーバーのタイムリー三塁打! 9:川崎 1死三塁。2ストライク1ボールからの4球目、カーブを打ってライト前のタイムリーヒット! 1:イチロー 1死一塁。2ストライク1ボールからの5球目、ストレートを打ってサードゴロ。川崎は二塁へ進む。 2:中島 2死二塁。3ボールからの4球目、ストレートを流し打ってセンター前へのタイムリー二塁打!
・米国はここでオズワルトからグラボーに投手交代。
3:青木 2死二塁。1ストライク2ボールからの4球目、チェンジアップを引っ掛けてセカンドゴロ。
・5本の長短打を重ねた日本が一挙5得点で逆転に成功した!
5回表
1:ロバーツ 1ボールからの2球目を打ってショートゴロ。 2:ジーター 1ストライク1ボールからの3球目、ストレートをセンター前にはじき返すヒット。 3:ロリンズ 1死一塁。フルカウントからの6球目、内角のストレートを見送って四球。
・ここで日本は山田コーチがマウンドへ。松坂は続投。
4:ライト 1死一、二塁。2ストライク1ボールからの7球目、外角いっぱいのストレートに手が出ず見逃し三振。
・日本はここで98球を投げた松坂から杉内にスイッチ。
5:ダン 2死一、二塁。フルカウントからの6球目、高めのストレートに空振り三振。
5回裏
4:稲葉 2ストライクからの3球目、チェンジアップを打ってサードゴロ。 5:小笠原 2ストライク1ボールからの4球目、外角のスライダーに見逃し三振。 6:福留 2ストライクからの3球目、外角低めのチェンジアップに空振り三振。
6回表
6:ブラウン 初球のストレートを打ち上げてショートフライ。 7:マッキャン フルカウントからの6球目、外角低めのスライダーを見送って四球。 8:デローサ 1死一塁。1ストライク1ボールからの3球目、内角のスライダーを引っ張って大きな当たりも、フェンス手前のレフトフライ。 9:グランダーソン 2死一塁。2ストライク1ボールからの4球目、高めのスライダーを打ち上げてレフトフライ。
・米国はこの回も走者を出すが得点を奪えず。
6回裏
・米国はこの回から3番手・ハウエルをマウンドに送る。
7:城島 1ボールからの2球目を打ってレフト前ヒット。 8:岩村 無死一塁。初球を打ち上げてセンターフライ。 9:川崎 1死一塁。2ストライク1ボールからの4球目、外角低めのカーブをうまく流してレフト前ヒット。 1:イチロー 1死一、二塁。1ストライクからの2球目を打ってファーストゴロで二塁が封殺。 2:中島 2死一、三塁。2ストライクからの3球目、外角低めワンバウンドのカーブに空振り三振。
7回表
・日本は3番手マウンドに田中を送る。
1:ロバーツ 2ストライク1ボールからの4球目、外角低めに落ちるフォークに空振り三振。 2:ジーター 1ストライク1ボールからの3球目、ストレートを打ってショートゴロ。 3:ロリンズ 1ストライク3ボールからの5球目、内角のストレートを引っ張って一塁線を破るライトへの三塁打。 4:ライト 2死三塁。2ストライク1ボールからの4球目、ワンバウンドのフォークに空振り三振。
7回裏
・米国はこの回から左腕・ソーントンに投手を交代。
3:青木 2ストライク1ボールからの4球目、外角のチェンジアップに空振り三振。 4:栗原 稲葉に代えて栗原。2ストライク1ボールからの4球目、真ん中低めのスライダーに空振り三振。 5:小笠原 2ストライクからファウルを挟んだ4球目、内角高めのストレートに空振り三振。
・日本は、米国4番手のソーントンに3者連続空振り三振に切って取られた。
8回表
・日本は4番手のマウンドに馬原を送る。
5:ダン フルカウントからの6球目、高めのストレートを打ち上げてショートフライ。 6:ブラウン 1ストライクからの2球目、内角のフォークを引っ張って三塁線を破る二塁打。 7:マッキャン 1死二塁。フルカウントからの10球目、低めのストレートを見送って四球。 8:デローサ 1死一、二塁。高めのストレートを打って三塁線を破るタイムリーニ塁打! レフトの青木がクッションボールの処理をもたつく間に2人が生還! 打ったデローサは三塁へ。 9:ロンゴリア グランダーソンの代打・ロンゴリア。一死三塁。2ストライク2ボールからの6球目、低めのフォークに空振り三振。 1:ロバーツ 2死三塁。2ストライク1ボールからの4球目、フォークを打ってピッチャーゴロ。
・米国がデローサのタイムリーで2点差に詰め寄った。
8回裏
・米国はこの回から右腕・ハンラハンがマウンドへ上がる。
6:福留 1ストライク3ボールからの5球目、外角低めのストレートを見送って四球。 7:城島 無死一塁。1ストライク2ボールからの4球目、内角に食い込む球をサード前に転がす送りバント。 8:岩村 1死二塁。2ボールからの3球目を打ってセカンドゴロ。片岡は三塁へ進む。 9:川崎 2死三塁。1ボールからの2球目、ストレートを打ってショートゴロも、ジーターの悪送球で一塁セーフ。片岡が本塁へ生還!
・ここで米国はシールズに投手交代。
1:イチロー 2死一塁。2球目に川崎が盗塁を決め、2死二塁。2ストライク1ボールからの5球目、カーブを打ってライト前へのタイムリーヒット! 2:中島 2死一塁。1ストライク1ボールからの3球目を打って、右中間へのタイムリー二塁打! 一塁からイチローが長躯ホームイン! 3:青木 2死二塁。1ボールからの2球目を打ってセカンドゴロ。
・日本が3点を奪って、リードを5点差に広げた。
9回表
・日本は9回のマウンドにダルビッシュを送る。また、代走の片岡に代わって亀井がレフト、レフトの青木がセンターへ。
2:ジーター 1ストライク3ボールからの5球目を打ってショートゴロ。 3:ロリンズ 2ストライク2ボールからの6球目、内角低めのスライダーを打ってライト前ヒット。 4:ライト 1死一塁。2ストライク2ボールからの5球目、低めのスライダーに空振り三振。 5:ダン 2死一塁。ロリンズが記録にはならないが二盗、三盗で2死三塁。2ストライク2ボールからの5球目、真ん中のストレートに見逃し三振で試合終了!
・日本はダルビッシュが最後を締めて米国を下した!
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