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卑弥呼宮殿の一角か 特異な張り出し柵や建物跡出土 奈良・纒向遺跡

2009.3.20 19:31
このニュースのトピックス歴史・考古学
大規模な神殿跡とみられる柱穴が出土した纏向(まきむく)遺跡(手前)。中央は箸墓古墳=18日午後、奈良市桜井市(本社ヘリから、飯田英男撮影)大規模な神殿跡とみられる柱穴が出土した纏向(まきむく)遺跡(手前)。中央は箸墓古墳=18日午後、奈良市桜井市(本社ヘリから、飯田英男撮影)

 邪馬台国の最有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で、3世紀前半の建物跡(柱穴)や凸字形の柵(さく)が見つかり、市教育委員会が20日発表した。

 過去に見つかった建物跡とあわせ、3棟が東西に整然と並ぶことも確認。当時、方位に合わせて計画的に建てられた例は極めて珍しい。

 女王・卑弥呼が活躍した時期とほぼ一致しており、卑弥呼がまつりごとを行った宮殿の一角との見方が浮上、邪馬台国畿内説に弾みをつけそうだ。

 調査は、約100メートル四方の高台のうち、西端約400平方メートルで実施。新たな建物跡は一辺が6メートル以上あり、昭和53年に見つかった建物跡(一辺5メートル)の東側で見つかった。その西側で以前、見つかっていた柱穴は同様の建物跡と分かった。

 3棟が高台の西端に位置することから、さらに東へ発掘を進めれば、神殿のような中心的な建物が見つかる可能性がある。

 柵は、全体の長さが約40メートル。53年発見の建物跡を凸字で囲むように南北へ伸び、東に折れ曲がっている。

 3棟は、西端の一棟がある「外郭(がいかく)」と、凸字形の柵に囲まれた2棟がある「内郭(ないかく)」に分かれた宮殿構造だった可能性もある。市教委は「建物群が特別な施設であることは間違いない」としている。

 現地説明会は22日午前10時と午後1時から。JR巻向駅のすぐ西で、駐車場はない。

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大規模な神殿跡とみられる柱穴が出土した纏向(まきむく)遺跡(手前)。中央は箸墓古墳=18日午後、奈良市桜井市(本社ヘリから、飯田英男撮影)
大規模な神殿跡とみられる柱穴が出土した纏向(まきむく)遺跡(手前)。黄色いポールが建物の柱跡、白色ポールが柵の跡とみられる=18日午後、奈良市桜井市(本社ヘリから、飯田英男撮影)
邪馬台国の有力候補地の纒向遺跡中心部から、大規模な神殿跡と思われる柱穴が出土。黄色ポールが建物の柱跡、白色ポールが柵の跡と思われる=18日、奈良県桜井市 
邪馬台国の有力候補地の纒向遺跡中心部から、大規模な神殿跡と思われる柱穴が出土=18日午前、奈良県桜井市
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