成田空港貨物機着陸失敗・炎上事故 事故機は400kg以上の可燃性の液体など危険物積載
成田空港で23日朝、貨物機が着陸に失敗し、炎上した。事故機には、機長と副操縦士の2人が乗っていたが、死亡が確認された。
事故機は横転し、中心部分が激しく炎上するなど、事故の激しさを物語っている。
事故を起こしたフェデックス80便は、400kg以上の可燃性の液体など危険物を積んでいたという。
成田航空地方気象台は事故直前、北西からの強い風で、気流の乱れが発生しやすい状態を表す、「ウインドシア」という情報を成田空港に対して出していた。
また、空港の管制官は、着陸前の事故機に対して、ウインドシアを警告していたという。
運輸安全委員会は、調査官6人を現地に派遣して、原因の調査を始めている。
事故の影響で、ジャンボ機など大型機が使用するA滑走路が閉鎖されているため、日本航空では午前10時現在、成田発着の国際線27便と貨物便2便が欠航し、2便が札幌・羽田に目的地変更になったほか、全日空でも午前10時45分現在、欠航が2便、運航の見通しが立たない便が8便、目的地変更を予定している便が8便となっている。
乗客は「つらいですね、困ってます」、「(目的地に)行けるか心配ですね」と話した。