川崎市内の企業、大学等がもつ環境技術の高さを世界に発信する「川崎国際環境技術展」が117団体、199ブースが出展して2月17、18日の両日、中原区のとどろきアリーナで開かれた。本学もネットワーク情報学部の学生を中心に研究成果を出展した。
ネットワーク情報学部綿貫理明プロジェクトの2007年度「地球温暖化対策プロジェクト」からは温暖化に関する意識調査、3Dグラフィックスによる地球温暖化物語などを展示。2008年度「サマソウ ニッポン」(田中稔・綿貫プロジェクト)の拡張現実感を用いた環境絵本は、小学生に大人気だった。綿貫研究室の4年生の研究からは,GoogleMapsAPIを利用した集合知による温暖化対策、センサネットワークによる環境情報の視覚化などを展示し、阿部孝夫川崎市長、皆川敏明多摩区長をはじめ多くの来場者に解説した。産学連携や受託研究、インターンシップで協力をいただいている(株)セントラルシステムズの大西寿郎社長、(合)匠の会の楠裕行氏も会場を訪れ、学生たちを激励してくださった。
また、国際協力サークル「S.I.A」が取り組んでいるエコキャップとフェアトレード活動についても紹介し、大学全体としての環境への取り組みを強力にアピールする機会となった。綿貫教授は、「学んだ知識と技術を生かして、地球温暖化という全世界的な課題解決に取り組んだ学生たちは、本学のビジョン『社会知性の開発』を体感できた」と話した。