松村邦洋AEDで命拾い…東京マラソンで倒れる
無事スタートした松村邦洋(奥)だったが…14・7キロ付近で意識を失う |
◆ テレビ企画で出場…一時、心配停止 ◆
22日に開かれた「第3回東京マラソン」で、テレビ番組の収録で出場していたタレントの松村邦洋(41)がコース上で意識を失って倒れ、一時心肺停止状態になるハプニングが起きた。意識は回復しており、命に別条はないという。松村は昨年も同大会に参加したが途中でリタイア。「今年こそは」と意気込んでいただけに、残念な結果となってしまった。
◆ 泡を吹き、目はうつろ… ◆
松村が倒れたのは、号砲から約2時間20分後の22日午前11時半ごろ。スタート地点の都庁前から約14・7キロ先の港区高輪2丁目付近で立ち止まると、崩れるように倒れ、心肺停止状態に陥った。
付近で取材していた日本テレビの右松健太アナウンサー(30)が119番通報。「ぐったりした様子で口から泡を吹いて目はうつろだった。周りの人の呼び掛けに応える様子はなかった」と、当時の状況を話した。
直後に駆け付けた医師が自動体外式除細動器(AED)を使い、松村の呼吸を回復させた。その後、病院に救急搬送され、精密検査を受けた。午後6時半すぎ、報道陣に対応した所属事務所の担当者によると、意識は回復しており「生命の危機はない」という。
松村は東京メトロポリタンテレビジョン(東京MX)の情報番組「Tokyo,Boy」の収録で大会に参加。昨年2月17日の第2回大会にも出場したが、35キロ地点の制限時間(5時間半)に間に合わず、ここでリタイア。「今回こそは」と意気込んでいたという。
同番組内では五輪メダリストの有森裕子さん(42)らを育てた金哲彦氏(45)のもとで特訓を受けるなどしており、事務所の担当者も「トレーニングは十分やってきた」と説明。ここ1週間は都内でのロケや収録のほか地方のイベントにも参加していたが「朝から仕事詰めの状態ではなかった。今日の朝も元気そうだった」と困惑気味に話した。事務所はきょう23日に経過を説明する。
所属事務所の公式ホームページによると松村は1メートル64、128キロ。同じ“巨漢”の元横綱、曙太郎(39)=195キロ=は今大会出場を目指したがドクターストップで断念している。松村は07年7月のオーストラリア「ゴールド・コーストマラソン07」で初めてフルマラソン完走(9時間9分6秒)。昨年7月の同大会では6時間51分40秒で、制限時間(7時間10分)以内に完走し、初めて公式記録に名前を刻んだ。
[ 2009年3月23日付 ]