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不況でも地域貢献前面に J1浦和レッズ、経営に強み
長引く不況でスポーツから撤退する企業が相次ぐ中、Jリーグ一部(J1)の浦和レッズの経営が注目を集めている。親会社の三菱自動車の業績が落ち込む一方、J1で7位と低迷した昨季も、入場料収入は前年並みを確保。企業色を薄め地域貢献を前面に打ち出す経営姿勢が地元企業やサポーターに支持され、不況下での経営に強みを発揮しているといえそうだ。
「パートナー」と呼ばれる地元企業を中心のスポンサーとの交渉も堅調。不況の中でも昨年並みの広告収入を維持できる見通しだ。 クラブの運営会社「三菱自動車フットボールクラブ」の新田博利常務は「パートナーは地域の公共財を目指すレッズの哲学を理解してくれている」と指摘。元レッズ選手で引退後にスポーツビジネスを学んだ西野努氏は「不況の時こそ地域にどれだけ根差しているかが問われる」と話す。