MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 経済・IT 金融・財政産業・ビジネスIT写真RSS feed

若者のトレンドは自然の中で野菜作り…就職より就農  (1/2ページ)

2009.3.22 21:42
 農業を仕事にしたいと考える人のために相談や情報提供に応じる「新・農業人フェア」の会場=22日、大阪・梅田 農業を仕事にしたいと考える人のために相談や情報提供に応じる「新・農業人フェア」の会場=22日、大阪・梅田

 20〜30代の若者世代の間で今、農業が脚光を浴びている。就職面接会や体験イベントには参加者が殺到し、実際に農業を就職先として選ぶケースも増えているという。食への安全意識の高まり、「100年に1度」の不況…。背景はさまざまだが、関係者は「農業を知らない都会の若者の間に、野菜などを自分で作る農業生活へのあこがれが強くなっている」と話しており、ブーム到来を予感させている。  

 ●コンサルから転職

 「前職に比べて収入は半減したが、自然の中で農業をする喜びは何ものにも替え難い」

 長野県佐久市。2年前から無農薬野菜などを生産・販売する「藤井農園」の藤井志郎さん(32)は、充実感に満ちた生活を送る。

 東大卒業後、IT系企業やコンサルティング会社などに勤務していた藤井さんは、約3年半前に脱サラし、全く縁のなかった農業の世界へ飛び込んだ。転職の理由についてはこう話す。

 「国内の食料自給率の低さが問題となる中、日本の農業を衰退させないために何ができるかと考えた結果、自分で農業を営むことが一番だと気付いた」

 別の農園で1年半ほど修業した後、妻と2人で借りた畑に野菜を作り、首都圏の約120軒の“お得意さん”に販売している。

 農業に対して地味なイメージは全くなかったという藤井さんは、「サラリーマンにとって農業は今後の有望な転職先になるかもしれない」と予測する。

 ●体験イベントに殺到

 若い世代に“農業熱”が確実に浸透している兆しがある。

 「学生や社会人の参加希望者が急増して、受け入れ先の農業法人を確保するのが難しくなっている」

 こう話すのは日本農業法人協会(東京)の名取芙海さん(29)だ。

このニュースの写真

 農業を仕事にしたいと考える人のために相談や情報提供に応じる「新・農業人フェア」の会場=22日、大阪・梅田
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2009 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。