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陛下、結核感染の過去を明らかにされる 予防全国大会で
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天皇、皇后両陛下は18日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で開催された財団法人結核予防会創立70周年記念「第60回結核予防全国大会」に出席された。天皇陛下はお言葉の中で、ご自身もかつて結核だったことを明かされた。
あいさつに立った天皇陛下は、「私自身、かつてストレプトマイシンやヒドラジッドなどの新薬の恩恵に浴したものの1人です」と述べられた。
さらに、最近は都市部を中心に若者や経済的困窮者らの間で感染者が目立っているなどと指摘した上で、「このような結核の現状を認識し、結核予防の重要性に人々が理解を深めることは極めて大切なことと思います」と話された。
宮内庁によると、陛下は昭和28年12月、20歳のお誕生日直前に結核と診断されたが、投薬の結果、昭和32年9月、完治されたと判断されたという。
この大会は、結核に対する国民の関心を高める目的で毎年開かれている。両陛下は過去に、平成元年の結核予防会創立50周年記念大会と、平成11年の第50回結核予防全国大会にご出席。今回、結核予防会の総裁を務める秋篠宮妃紀子さまも同席された。