「日本に負けたら玄界灘に身を投げろ」(上)
水原のサッカー博物館、韓国サッカー117年の歴史が一目で
安貞桓によるゴールデンゴールのボール、朴智星館、モレノ審判のイエローカードやレッドカードも
サッカーの季節が再びやって来た。今月7日に今季プロサッカー・Kリーグが開幕し、4月1日にはワールドカップ(W杯)南アフリカ大会アジア最終予選で北朝鮮と対戦する。サッカーに関心があれば、その歴史を知ることのできるサッカー博物館を訪問してみるのはどうだろうか。
今月7日、Kリーグの開幕とともに京畿道水原市のワールドカップ競技場にサッカー博物館がオープンした。2003年からワールドカップ記念館として運営されてきたものを、規模を拡大して展示品も増やし、リニューアルオープンしたものだ。
広さ688平方メートルのサッカー博物館には、八つの展示場がある。韓国サッカー歴史館、北朝鮮館、世界サッカー歴史館、ワールドカップ記念館、ユニホーム館、映像物上映館に、水原出身の朴智星(パク・チソン)選手館やボールの妙技で名高いウ・ヒヨンに関する資料を展示する施設もある。
中でも韓国サッカー歴史館や北朝鮮館では、昨年17歳以下世界女子ワールドカップで優勝した北朝鮮女子サッカー代表のサインが書かれたペナントや、北朝鮮の4・25サッカーチームのサインボールが韓国で初めて公開されるなど、注目される展示物も多い。
ここで案内を担当する水原ワールドカップ競技場管理財団のパク・ヒョソンさんは、「とりわけ大切に保管しているのが、故キム・ヨンシク監督直筆の作戦メモです。これはワールドカップ・スイス大会当時に書かれたものです」と語る。1954年のワールドカップ・スイス大会は韓国が初めて本戦に出場した大会だ。
当時の監督だった故キム・ヨンシク氏は飛行機の中で直筆のメモをキャプテンに手渡し、選手全員に回覧させた。そこには▲基本技術の完成とゲームについての知識。この二つがあってこそ、素晴らしい選手になれる▲体力、技術、精神面がそろった練習をすれば、高いレベルの選手になれる▲練習の繰り返しは完成をもたらす-などと書かれていた。記録に残っているものとしては最も古い、韓国初の作戦メモだ。しかし、試合前日にスイスに到着した韓国代表は、疲労も癒やせないまま試合に出場し、初戦でハンガリーに0-9で大敗した。
- サッカー博物館に展示されている故キム・ヨンシク監督直筆の作戦メモ。/写真=キム・ウソン記者
キム・ウソン記者
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