2009年3月22日23時6分
【ハボローネ=古谷祐伸】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が、今月下旬に入国を予定していた南アフリカから、査証の発給を拒まれたことが22日分かった。ノーベル平和賞受賞者らが集まる平和会議に招待されていたが、南アの地元紙は中国が南ア政府に圧力をかけたと報じている。
会議は27日にヨハネスブルクで開かれ、元南ア大統領のマンデラ氏やアハティサーリ元フィンランド大統領らが出席する予定。在南ア中国大使館の幹部は地元紙に「中国と南アの関係を損ねると南ア政府に警告し、査証発給の拒否を要求した」と述べた。