神戸
在日コリアン文化学ぶ場 神戸の「寺子屋」開設5年
卒業証書を受け取った蓮池オリニソダンの6年生たち=神戸市長田区大谷町1 |
神戸市立蓮池小学校(同市長田区大谷町一)を学びやに、市内の在日コリアンの子らが民族の言葉や文化を学ぶ「蓮池オリニソダン」が開設丸五年を迎えた。二十一日には同校で卒業式と修了式があり、色鮮やかなチマチョゴリに身を包んだ卒業生たちが「これからも韓国・朝鮮の文化を学んでいく」と元気に話した。(木村信行)
オリニソダンはハングルで「寺子屋」の意味。多文化共生教育に熱心だった同校と神戸在日コリアン保護者の会が協力し二〇〇四年春、開設した。大阪市では約百の小学校に民族学級があるが、県内では同校だけだ。
当初は月一回だったが、ボランティアの講師が八人に増え、三年目から週一回になった。土曜日の午前中、ハングルや民族の歴史、楽器演奏などを学んでいる。
卒業式と修了式では、子どもたちが通う各地の小学校長らが見守る中、約四十人がハングルで書かれた証書を受け取った。
三年生から通っている蓮池小六年の高菜絵さん(12)は父親が在日三世、母親が日本人。「二年前に韓国旅行をして韓国が大好きになった。二つのふるさとがあるのがうれしい」と笑う。三人の子どもを通わせている在日二世の権清子さん(39)=須磨区=は「私は民族学校に通ったが、子どもは日本の学校に行かせたい。民族教育も大切なので、オリニソダンは大切な場」と話した。
卒業生が民族学習を続けるために、神戸在日コリアン保護者の会の事務所(長田区北町一)で今年一月から、毎週月曜午後七-八時半、学びの場を開設。代表の金信縺iキム・シ・ニヨン)さんは「今後、こうした拠点を増やしたい」と話している。
(3/22 10:18)
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