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重要文化財の「旧住友家俣野別邸」全焼 放火の可能性も
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15日午前4時55分ごろ、国の重要文化財に指定されている横浜市戸塚区東俣野町の「旧住友家俣野別邸」が燃えているのを付近の住民が発見し、119番通報した。神奈川県警戸塚署と消防によると、木造2階建ての建物約650平方メートルと敷地内に仮設されていた工事用プレハブ2棟が全焼した。けが人はいなかった。
同署によると、俣野別邸は昨年1月から平成23年3月まで全面改装中で、14日夜まで工事が行われていた。周囲は高さ約3メートルのフェンスで囲まれ、警報装置が設置されていたが反応はなかったという。火の気がないことから、同署は放火の可能性もあるとみて出火原因を調べている。
文部科学省のホームページによると、俣野別邸は昭和14年、住友家第16代当主、住友吉左衛門友成の東京別邸として建設された。昭和前期モダニズムの意匠を伝える洋風折衷建築で、平成16年に重要文化財に指定された。