札幌・大倉山で21日に行われたスキージャンプの国内最終戦「伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会」で、女子ジャンプの山田いずみ選手(30)=神戸クリニック=が現役最後の大会で優勝した。「1本目を飛ぶ前からうるうる来ていたけど、最後まで選手でいたかった」と言う山田選手。パイオニアとしての力強いアーチで有終の美を飾った。
山田選手は札幌市出身。6歳からジャンプを始めた。小樽工高3年の時、女子選手として初めて大倉山(K点120メートル)ラージヒルを飛ぶなど常に第一人者として活躍した。
思い出のジャンプ台で迎えた最後。後輩ジャンパーたちを前に1本目116メートルでトップに立ち、2本目も111・5メートルと最後まで強さをみせつけた。後輩たちの祝福を受けた山田選手は「あの子たちにならこれからの女子ジャンプも任せられる。期待しています」と話した。【三沢邦彦】
毎日新聞 2009年3月22日 北海道朝刊