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全焼した旧吉田茂邸=22日、神奈川県大磯町

旧吉田邸全焼、漏電の可能性 神奈川・大磯町

 22日午前6時ごろ、神奈川県大磯町西小磯の吉田茂元首相の旧邸から出火、木造2階建ての母屋約1000平方メートルを全焼した。火は午後0時半ごろに消し止められ、けが人はなかった。旧吉田邸は内外の要人の会談に使われるなど戦後史の舞台の1つで、関係者から惜しむ声が上がった。

 県警大磯署によると、出火直前に漏電を知らせる警報が鳴り、母屋から約20メートル離れた警備室にいた警備員の男性(66)が2階から煙が出ているのを発見、119番した。居間と寝室がある2階部分が激しく燃え、火元とみられる。

 旧邸の敷地内は24時間体制で警備員が常駐。正門などは施錠され、自由に出入りはできない。同日午前5時半に警備員が巡回した際も正門や母屋は施錠され、不審な点はなかったという。同署は漏電が原因の可能性があるとみて詳しく調べる。 (20:05)