続X18 週刊新潮に援護される岩波書店『世界』 動き出した”ともだち”
Yahoo!掲示板「ふざけるな!拉致議連、救う会、家族会」で『週刊金曜日』と右翼誌『月刊日本』が共同講演会をすることを教えてもらった。どちらも佐藤優を重用している雑誌だ。佐藤の思惑に基づいて動いたことだろう。そのことについて特に驚くことはない。
金光翔氏のブログや片山貴夫氏のブログ、このブログでもこれまで何度も批判してきた。彼らもこの批判を知らぬはずがない。にも関わらず、その批判の存在をタブーにして佐藤を擁護し、佐藤のメディア支配を支え続けている。佐藤優の言説の矛盾そのままを何の疑問を抱くことなく受け入れている以上、佐藤を中心にリベラル・左派と思われている『週刊金曜日』と極右と言われる『月刊日本』が共闘するのは、彼らにとって自然なことなのだ。問題はイデオロギーではなく、佐藤を「一流の思想家」(*1)として従属するかしないかのようだ。
このことでわかるのは、『週刊金曜日』と『月刊日本』が共闘することを読者に向けておおっぴらにアナウンスしている事から、彼らが読者は<佐藤優現象>に対して批判することなく受け入れると確信したことだろう。
金光翔氏の「<佐藤優現象>批判」にある彼の警告のとおりに事が進んでいるということだ。
佐藤優を中心とした左派メディアと右派メディアの共闘で驚くことはない。18回めになったこの記事のタイトルを見ればわかるだろう。佐藤優のために「岩波書店」が「週刊新潮」と協力して佐藤優に 都合の悪い岩波社員(金光翔氏)の中傷デマを記事にして卑劣な個人攻撃をしたことから始まった記事だ。その時は左派の岩波書店が右派のエログロテロ誌週刊新潮と裏で通じていることに驚いたが、これこそが<佐藤優現象>が露出したというべきもので左派と右派が野合していたのだ。
驚くべきは、『週刊金曜日』や『世界』の読者で、
『アエラ』の佐藤優に関する提灯記事に載った小野谷敦氏のコメントに怒り、大鹿記者に対する報復といえる『週刊金曜日』紙上の公開質問。 国家主義を肯定する佐藤優の連載記事。「<佐藤優現象>批判」の著者に対する言論テロ。 イスラエル擁護。 週刊金曜日の読者からこれらに対する疑問の声や批判がまったく出てこない。以前批判する投稿が一度だけあったのだが、慌てた週刊金曜日の配慮で『論争』というコラムを用意され佐藤の愚にもつかないトンチンカンな反論と恫喝があった。それに加えて編集部のやらせと思われる佐藤賞賛投稿までやった。
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/archive
http://katayamatakao.blog100.fc2.com/
http://watashinim.exblog.jp/5545256/
更に、右翼側でも佐藤に対する批判には出版社を通して著者への圧力をかけ、最近では小林よしのりからは「言論封殺魔」と批判された。佐藤批判がメジャーな雑誌の記事となったのは初めてではないか。(右翼サイドで言論封殺批判がでるとは、よっぽど日本の左派がいかれている証左だろう)
それでも佐藤やそれを擁護するメディアを批判するブログはわずかだ。
★貧困とテロ、クーデター
『月刊日本』『週刊金曜日』共同講演会
4月 8日 (水) 午後7時〜午後9時 (午後6時30分開場)
内
容 米国発の金融不況が世界を覆っている。規制緩和によって非正規雇用者が急増していた日本国内では、「派遣切り」によって仕事どころか、社宅を追い出
されて住むところを失う人々が続出している。厚生労働省の2月末の発表では、昨年10月から今年3月にかけて職を失う非正規労働者は15万7806人にも
達する。
広がる絶対的貧困は、昭和初期(1930年代)の世界恐慌を思い出させる。それは、井上準之助・前大蔵相たちが射殺された血盟団事
件、犬養毅首相たちが暗殺された五・一五事件などに代表されるテロとクーデターの時代でもあった。政治に絶望した人々がテロやクーデターに走ったのだ。
昨年、元派遣労働者による秋葉原無差別殺傷事件が起きた。元厚生事務次官の殺害事件ではメディアはこぞって「テロ」を疑った。われわれは今後、どのような時代を迎えるのか。また、それにどう立ち向かうのか。左右の論客が胸襟を開いて徹底討論する。
出 演 雨宮処凛(作家、『週刊金曜日』編集委員)
佐高信(評論家、『週刊金曜日』発行人)
佐藤優さん(作家、起訴休職外務事務官)
山崎行太郎さん(文藝評論家)
進
<佐藤優現象>がある程度進んだことで、佐藤優一派、<佐藤優現象>を広めている”フォーラム神保町”が活発だ。http://www.forum-j.com/
勉強会を頻繁にやっているが、「イスラエルのガザ攻撃」については彼らの頭にはまったくないようだ。そんなことは関係ないのだろう(笑)
これからは、これまでのように言い訳したり、隠したりせず遠慮なく堂々と国家的立場を前提とした安全でゆるい言論界にしていくのだろう。
*1) 「佐藤さんにコラムを依頼したのは、単なる「右派論客」とはみていないからです。実際、 何回か話をしたのですが、一流の思想家です。何かと刺激を受けることも多い人物です。岩波書店の編集者や斎藤貴男さん、魚住昭さんらが懇意にしているの も、その「実力」を知ったからと推察します。」片山貴夫ブログ 北村編集長からの返信 http://katayamatakao.blog100.fc2.com/blog-entry-2.html
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