「テレビ取材にウソをついたことで逮捕」。このニュースをみた時、私はショックを受けました。「真相報道バンキシャ」のコメンテーターとして自分も本当のことを言わなければ逮捕されるかもしれないからです。
「テレビカメラの前でウソをつくと起訴できる」。日本にはそんな法律はないはずです。確かにわずかな謝礼のためにウソをつくなんて人間としてモラルが低すぎます。しかし、インタビューへの「答え」は「証言」ではありません。報道も裁判ではないのです。北朝鮮に関するインタビューは全部裏が取れていると思いますか?誰も気にしないでしょう。
インターネットや噂話の中でウソは塩と水のように日常的になっている今、「ウソをいったら逮捕する」ならば、日本中に刑務所を新設しないと間に合いません。もし「テレビだから、役所だから」という理由で逮捕されたならば、日本の法律の平等性がウソになります。
この理不尽の裏に「テレビは正しくないといけない」というウソも隠れているのです。テレビ制作側がウソをついてはいけませんが、普通の人々が商売としてやっている仕事だから「やらせ」でなければ、その先がウソかどうかを確かめる能力も義務もないと思うのです。
そもそもわざとウソの情報を流して取材相手の反応から真実を探るようなマスコミのやり方もよく知られているやり方です。「報道は所詮そういうものである」ことに慣れることが重要なのです。「テレビも言っていた」と、恰もテレビが本当のことをいっているような考え、あるいは本当のことを言わないといけない考えこそ、幼稚な考えです。
視聴者やスポンサーの主観に合う事実だけを集めるような報道も当然です。商売だからです。それでも国家の主観である統制や検閲よりずっとましです。真実を知りたければ、視聴者自身が多様化するしかありません。これによって報道の多様化が進み、報道の事実と報道の評論の矛盾が曝け出されるのです。そうすれば嫌でも視聴者が自分の頭で考えるようになり真実に近付くのです。
テレビに正しさを求めること自体、商店に交番を頼むようなものです。「大がかりな点検を余儀なくさせて通常業務を妨害した」という岐阜県の主張もテレビ局に神経を使いすぎる証拠です。もし普段から定期調査をやっているならばなぜ慌てて点検する必要があったでしょうか。
今週も「真相報道バンキシャ」のコメンテーターを勤めます。事件の後でいつもより突然の要請だからたぶん、予定していた出演者が怖くなって辞退したのでしょう。あれこれを怖がって最後に皆で実態不明な空気を読む、検察も政府も自治体も個人も。これが今の日本ですね。
P.S.
「彼女」が居る日本
昨日の出来事です。
考え事しながら歩いていると、方向を誤って駅への行き方が分からなくなりました。困ったその時に、若い女性が自転車で向こうから近付いてきました。
「すみません。大宮駅にどうやって行くのですか」
と勇気を出して聞くと、彼女が自転車を降りて
「まっすぐ行って2つ目の信号を右折すれば駅です」
と指しながら丁寧に教えてくれました。
2つ目の信号に近付くと自転車でとっくに遠く行ったはずの彼女が戻ってきました。「すみません。さっき間違えたことを言いました。2番目の信号ではなく、3番目の信号を右折です」
と、なんと彼女が言い直しに来ました。
私は涙が出そうになって
「わざわざ本当にありがとうございます」
と言ったのが精一杯でした。
電話番号でも聞いて後日何かを送りたい気持ちでしたが、オヤジが道端で若い女性の電話を聞くと誤解されるのではと迷っているうちに、彼女の後姿が見えなくなりました。
彼女は美人でした。今朝も私の感謝を知らずにいつものように目覚めたでしょう。「視聴者の幼稚」と厳しい批評を書きながらもこの国に対する明るい見通しを疑いません。だって「彼女」が居る日本だもの。
(終わり)
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/115853812
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/115853812
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
今回の「テレビでのウソ」についてですが、「ウソをついたら起訴できる」という法律はもちろんないですが、今回のケースはでっち上げにより「固有・特定」の相手が取り沙汰され批判を受ける対象になってしまった事が大きな問題だと思います。
もし、こういった事柄がしっかりと処罰されなければ、今後も「やり返し」や「誹謗中傷」ばかりの報道が蔓延してしまうと思います。
「報道は所詮そういうものであること」に慣れるという事ですが、既に事実として報道(特に日本ではTV)の影響力は多大なるものがあります。理想としての視点はご指摘通りかも知れませんが、「事実」としてそういった世の中であるという事は無視できないと思います。
もちろん、現代の日本人は情報に左右され過ぎであり、情報の信憑性・「正しい情報と間違った情報」の判断力をもっとつけるべきであるのは紛れもない事実です。
しかしながら、大手TV局は特に人目に触れる事も多く、その報道側も影響力における点の責任を理解し負ったうえで情報発信する覚悟が必要だと思います。それでなければ、報道の「プロ」ではなく一般人の「ブログ」と何も変わらなくなってしまいます。
「ウソ」が罰せられなくなると「言論の自由」も確保できない世の中になってしまうのではないでしょうか。
平成20年(2008)も、既存メディアの多くは、偏向、捏造、歪曲報道を垂れ流した。
しかも、捏造や偏向以前に、国民に知られて困る情報を隠蔽し、徹底的な情報統制を行う傾向が多くなった。
反日マスコミは、ある種の情報を全く報道をしないのだ。
たとえば、毒餃子問題の真実、チベット蜂起の実態、長野市聖火リレーでの中国人留学生の日本人への暴行と中国人の暴力行為を黙認した警察権力の恐怖。
さらに、胡錦濤来日時の東京での抗議活動、北京五輪のマイナス情報、民主党や小沢代表のマイナス情報、さらに田母神前空幕長の国会証言の封殺、国籍法改正案の危険性・・
これらの情報を徹底的に封殺し、報道しても偏向フィルターで情報操作を行っている。
>逮捕されるかもしれないからです。
当然です。放送というメディアの公共性とその影響度合いを考えれば、あたりまえです。そう考えられないのならば、コメンテーターなんてやめてしまえばよいと思います。マスメディアに一番欠けているのが「影響の度合い」を軽視していることだと思っていました。裏も取れていないような情報を影響の度合いも考えずに簡単に放送してしまうことを批判します。
>商店に交番を頼むようなものです
この「商店に交番を頼むこと」こそが社会倫理。崩壊させたのがマスメディアの責任であること、そしてその片棒をかついでいることを、もっと自覚すべき。その責任を全うできない人がメディアに出るべきではないと思います。
いつも楽しく記事を拝読しております。
ただ、今回の件については、若干御主張に疑義があることからコメントさせていただきます。
>「テレビカメラの前でウソをつくと起訴できる」。日本にはそんな法律はないはずです。
確かにそのような法律はありません。今回容疑者が逮捕されたのは、岐阜県に対する業務妨害によるものとのことです。
今回の件が仮に2chのようなインターネット媒体によるものであっても、業務を妨害すれば逮捕されるうるものであり、実際に逮捕されている例も多々あります。
また、「インターネットや噂話の中でウソは塩と水のように日常的になっている今、『ウソをいったら逮捕する』ならば、日本中に刑務所を新設しないと間に合いません。もし『テレビだから、役所だから』という理由で逮捕されたならば、日本の法律の平等性がウソになります。」
との御主張ですが、確かにインターネットや新聞で嘘を書いても、業務妨害や名誉毀損といった刑法犯となる場合は当然問題ですが、嘘を書いたこと自体が法律上直ちに問題となるわけではありません。
しかし、放送については、
1.有限希少な国民の財産である電波を利用している公共性があること
2.同時に多数の人に届けられるという大きな影響力
といった観点から放送以外のメディアにはない制約が課されています。
参考:放送法
(国内放送の放送番組の編集等)
第3条の2 放送事業者は、国内放送の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
1.公安及び善良な風俗を害しないこと。
2.政治的に公平であること。
3.報道は事実をまげないですること。
4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
このように放送局には、公共的役割を果たすことが強く期待されているのであって、インターネットに書き込むのとは違う高いモラルと綿密な裏付け調査が求められています。報道されるところによれば、今回のバンキシャの報道は、通常求められる複数ソースからの確認を怠るという初歩的なミスによるものではないでしょうか。
昨今、一部の放送局による誤報、捏造が相次ぎ、報道に対する信頼が揺らいでいます。
日本における報道の問題は、旧共産圏のような報道統制というよりも、むしろ、誤報道による風評被害やメディアスクラムといった一部の放送局の問題行為による国民の信頼の喪失ではないでしょうか? バンキシャに出演されるのであれば、放送に対する信頼を回復するためにも、番組関係者に「もっとしっかりしろ」と叱咤激励していただきたいと思い、コメントした次第です。
彼女が居る日本ですもんね!
まだまだ捨てたもんじゃないし、自分達で変えるしかありませんよね!
引き起こされたものと思います。
純粋な報道番組を民放では望むべきもありません。
おかしいと心が思う情報をすぐさま心から取り去ることが大切と思います。
またあるべき社会を映像化し心がそうだと感じる番組が増えることを望みます。
宋さんのスタンスに共感を覚える自分ですが、今回は少し?でした。
いつも体を張ったメルマガでのご意見有難うございます。
総じて学識が高い人、そう言われる人ほど権威に弱く、メディアに弱いと思います。例えば日経新聞等で記載された記事は、盲目的に信じ込む傾向があります。つまり自分の脳で情報を判断できない、若しくはそうする事を無意識に拒絶している訳です。TVも同様でしょう。虚偽発言で逮捕なんて在り得ません。そもそも真実だなどと思って見ている人間がいるのでしょうか。少なくとも私は違います。情報というのは、特定の人間から発信された時点で嘘へ変化します。伝達された時点で噂へ変化します。真偽判定など誰にも出来ないのです。さて親切なお嬢さんですね。宋さんのこういうバランス感覚が好きです。アタマのカタいヒトにはついてこれないでしょうが(笑)
今回の件に関しては、宋さんは多分勘違いをされているのだと思います。ただのウソだけで逮捕されたりしません。
今回逮捕された件は バンキシャ!で証言者として話した内容が刑事事件の疑いがあったため、県警が捜査に動いたのです。本来、警察は公民のために税金で働いており、「嘘」によって捜査が行われた以上、正常な警察の動きを妨げたという罪になるのです。(正式には「偽計業務妨害容疑」です)
消防署に火事だと嘘の通報をしたり、泥棒にあったと、警察に嘘をついたりするのと同じです。
そして、誰もテレビで話したことを100%鵜呑みにしません。
安心して下さい(笑)
常識的に考えて、テレビは正しくないといけないと思います。
見ているほうが、「とはいえ、ウソも含まれている」と疑ってみているのは必要だと思いますが、宋さんのように頻繁にマスメディアに登場しているひとが、公式にこんなコメントをするなんて信じられません。
>「テレビ取材にウソをついたことで逮捕」。このニュースをみた時、
本当に、「取材にウソをついたこと」が理由で逮捕されたのでしょうか?
>視聴者やスポンサーの主観に合う事実だけ
本当に「だけ」なのでしょうか?
>そもそもわざとウソの情報を流して取材相手の反応から真実を探る
なるほど、宋さんご自身が、今まさに、「ウソの情報を流して真実を探る」を実践しているのわけですね?
宋さんが議論を活発にするため、過激なことを意図的に書いていらっしゃるのはわかりますが、表面の一部分だけを取り上げ、すべてがそうであるかのような言い方をするのはおかしいと思います。最近暴論すぎませんか?
現在の逮捕の詳細な容疑は存じませんが、故意に偽りの情報を販売したのであれば、詐欺罪に当たるような気がいたします。
宋さんがTVの取材にて「金銭目当て」に「故意」に「偽りの情報」を「報道」される方なのであれば、逮捕されるかもしれませんね。
そのような方ではないと願っております。
今回の件では、同業者がここぞとばかりに裏事情を駆使して糾弾したことで、テレビ報道の姿勢が色々と浮き彫りにされました。
そういった細かい話は別にして、「嘘」の話については難しいものがあります。極端な話ですが、テレビの報道ではよくあるのですが、「事実を切り貼り」して「事実とはまるで違うメッセージ」を作りだすことが出来ることもあるからです。ひょっとしたら、今回の嘘よりももっと深刻なのかも知れません。
今回の嘘は故意的かつ明確に嘘でしたが、そうであってもその影響度合いで「詐欺」に該当するかどうかで、嘘だけで逮捕となると誰もテレビで発言しないでしょうね。
また、実際の話として、自分で話をする時に嘘かどうかを判断するのも難しい話です。本当だと思い込んで話をすることはよくあることです。
確かに、公式発言などについては、事実と相違がないか、あるいは相違があるようなニュアンスに取られないかを、細部に亘って照査します。テレビの全ての発言に対してこれを求めると、個人で発言をする人はほとんど耐えられないでしょうね。責められる立場に立った瞬間に、発言力でハンディキャップが出来上がってしまいます。
スポークスマンが「個人的な感覚では・・・」とか言い出したり(個人的な話をする場でもそんな立場でもないですよね。)するのを認めておいて、総理大臣の漢字の読み違いをするとか、感情的には理解出来てもちぐはぐな感じがします。政府高官のオフレコの話にしても、オフレコでしか真意が伝わりにくかったり、公式発言で誤解のないようにフォローしたりする場として、匿名性を守って公式発言としないことに意味があるのに、どうも本来の意義を忘れたようなことを言い出します。
嘘は悪いことだと思います。でも、完全に嘘をつかずに過すのは不可能なのです。「嘘は悪だ!」を錦の御旗にしてしまうと、神様と厚顔無恥の人以外は誰もついていけなくなってしまうのです。
今回の「彼女が居る日本」は大変、感動しました。
経済合理性追求の日々、つい余裕を失って、他人の配慮を忘れます。
これまでの日本の強さは、こんな倫理観の上にあるのでしょうね。
ただ今回の件で逮捕されたのは役所が裏金をつくっていると嘘をつき、役所の中で調査をさせたという公務の邪魔という犯罪で、報道機関は自分たちで謝罪をしただけです。
その点では問題はないと思います。
報道機関の報道でわーっと一斉に動くのは、日本国民の悪い癖です。
鯨がいると言って船の一方に寄れば船は転覆します。
私は反対側に行くようにしようと思っています。
今回の「報道バンキシャ」に対するご意見は「報道」に対する感覚がずいぶんと違ものである、と感じています。
日本では報道機関に対し「報道の自由」という権利が保障されています。その反面「報道の公平性、真実性」について遵守義務が課せられています。
今回の事件は「やらせ、捏造」した内容をあたかも事実であるかの様に報道した事が問題です。
宋さんのように「そもそも報道機関は正しい報道はしない。受け取るほうが責任を持って判断するべき問題である」との認識は「報道の自由」の範疇を逸脱しています。「報道の自由」とは「嘘や捏造も含めて何を報道しても良い」と言うことでは在りません。
「公平性、真実性」に関する強い義務意識を報道機関は保っている、との信頼関係が崩れたら「自由と平等」の民主主義社会は崩壊します。
という感じです。
やはりうそはいけません。私は、皆さんが正直であることを前提にして人生を生きています。だまされたこともありますが、それを教訓にしています。
うそをつかれた彼の言葉は、裏をとるまで絶対に信用しません。
私もうそはつきません。
宋さんを追いかけて正しい道を教えてくれた方と同様に私も言った事が間違いであるとわかって、それを修復できる状況にあれば、追いかけて訂正します。
良かったです。
さわやかな気持ちになりました。
宋さんの言われる、「間違いは誰でもあるのだから、視聴者が判断しろ」と言われても視聴者はそれ程の判断能力はないのです。ですから、報道は信頼できる情報源として、ある意味信じているのです。これが出来なければ「真相報道バンキシャ」と言う看板を下ろした方がよろしいのではありませんか。
他方、検察・警察・役所・官邸等のリークやプレスのみをまことしやかに報道しているマスコミも日常化しています。
国民が報道を鵜呑みするレベルにある現在、
マスコミが客観性を持って(両論併記等)取材に取組まない限り、心ある人は報道そのものを信頼しなくなるでしょう。今の政治不信のように。
今の今まであなたを尊敬しておりました。
然しながら、本日を持って、あなたを普通の中国人と同じく、軽蔑の念をもって接することに致します。
あなたのこれまでの発言や、テレビでの言動は、おおむね理解できるものばかりであり、多少これはどうかなという程度のものばかりでしたし、許容できる範囲内でした。
しかし今回の嘘はあって当然のコメントは、言語道断許しがたき所業です。
日本人は、子供の頃から、嘘をついてはいけない。正直に生きろと教えられ育ってきました。大人になって多少の嘘も、嘘も方便程度の他人に迷惑が掛からない程度のうそは、許される範囲でありました。
然しながら、私が尊敬していた宋文洲先生が、テレビやメディアは最初から嘘をつくのは当たり前だとの発言は、呆れるやら情けないやら、怒りを通り越して、悲しくなってしまいました。
これでは、中国共産党指導部の思想や活動方針となんら変わりが無いではないですか。
私の宋文洲先生に対するこれまでの思いが一瞬で破壊され、木っ端微塵に粉砕された瞬間でした。
殆どの日本人古来の考え方からは、逸脱しており、絶対に認められません。
今後もあなたのブログは毎回見ることには変わりはありませんが、今まで見たいに尊敬の念を持って見る事は無いでしょう。
出来れば、宋文洲先生には、日本人古来の、誠実さ、嘘をつかない真面目さを取り戻していただきたいと、切に願う次第だあります。
私の希望が、できるだけ近い将来に実現できることを祈ります。
>1:報道は所詮そういうものである
>2:視聴者やスポンサーの主観にあう…報道も当然
>3:商売だから(当然)
>4:それでも国家の主観である…検閲よりずっとまし
>5:テレビに正しさを求める…商店に交番を頼むようなもの
…と、ずいぶん並べましたなぁ。どれもコレも、全くいただけません。もうちょっとレベルの高い論述をなさる人と思っていましたが。
私の最初の指摘は、報道という概念に対する宋さんの認識です。あなた、ジャーナリズムとゴシップを混同しておられませんか?
現状の日本にはジャーナリズムは僅少で、大半はゴシップですよ。ゴシップが対象であれば上記1、2、3、5は特に異論はありません。だがジャーナリズムには、1つもあてはまらない。
この辺のお勉強を、もしなさるなら、書籍はたくさん出ています。敢えて1つ挙げるとすれば、『ジャーナリズム崩壊』(上杉隆著、幻冬舎新書)などは、いかがでしょうか。他にも良書は多いですが。
2つめの指摘は、上記4です。国家や地方政府による検閲が、特にテレビ番組に対して厳然として存在するのを、実際にテレビに出ている宋さんが、まさか否定はなさいますまい。決して喋ってはならない内容が、ちゃんと決めてあるでしょう(もちろん、検閲漏れは、どこの国家にもあります)。
大手スポンサー、某宗教団体といった非政府団体による規制と、政府が行う規制(=検閲)と、いずれもジャーナリズムの大敵であって、片方がマシという議論は成立ちません。
3つめの指摘は、2つめに関連します。番組でウソのコメントをしたという逮捕理由は、もちろん形式的なもので、本当の理由は別にあるものと考えねばなりますまい。だったら、その真の理由について、何らかの示唆が文章に含まれるべきでしょう。それが、ない。道案内した彼女の話もよいが、不当逮捕の影に隠されているマターを論じないのは、不穏当です。
…今回は、ずいぶん根源的な部分を指摘しまくったので、実名を書いておきます。UTPというハンドルも20年以上用いてきて、ちゃんとした人格なんですが、世の中、それでは不満な輩もいるので。
石原伸哉(いしはらしんや)
2005年3月まで愛知教育大学助教授…現在はフリータですので所属はありません。
いつもメルマガを楽しく拝読させて頂いており、ガンゴロンゴ、番記者、報道2001などでもご意見を拝聴させて頂いております。
ただ、今般のご意見には若干疑問がありますので、はじめてコメントさせていただきました。
他の方もおっしゃっておられますが、日本の多くのマスメディアのうち、少なくともキー局を持つテレビは極めて公共性の高いものです。したがって、そこで報道される内容には必ず「裏づけ」が義務付けられ、その結果に対しても責任を負うべきものだと考えます。
ご存知でしょうが、今般と同様な出来事に、ホウレンソウのダイオキシン汚染報道やかいわれ大根のO157感染源報道によって、その生産者の方々が大きな風評被害を受けています。これらの被害者の方々にとっては、まさしく公共の電波を使った「暴力」です。
テレビの報道番組のキャスターやコメンターの方々は、往々にして「我こそは正義の味方」とばかり、一般受けするような発言をされています。とくに、偽装問題や不正問題、あるいは環境問題において、その傾向が著しいです。同じ日本の法律でありながら、JAS法違反や不正競争防止法違反などには追及の手を緩めないのに、道路交通法違反である赤信号での横断に対しては、あれだけ多くの老若男女が違反し続けていながら、誰一人として番組で採り上げることはありませんね。
また、選挙が近づいていますが、政治家の批判は声を大にして番組を進め、国民の声として「誰が選ばれても同じ」という意見を平然と報道しています。その結果が、40%にも満たない投票率なのです。なぜ、「白紙投票」してでも選挙に行くことが、「議会制民主主義」を守るためには大事だという報道ができないのでしょうか。
ですから私も、宋さんが言われるように、報道番組を根っからは信じませんが、多くの視聴者の中にはそのまま信じる人が多いのも事実だということを、報道に携わる方々には強く認識して頂きたいと思います。
今回のご提言、かなり日本人としては違和感があります。ご自身が出演されている番組の擁護にしか聞こえません。もしあなたのような真意での番組なら「真相報道」でなく「ウソ報道」とでも名づければ理解できますし、視聴する人も激減するでしょう。昨今のくだらないバラエティ番組のように。殆どの視聴者は番組タイトルを信じていようし、決定的なのは公共の放送をウソやヤラセで以って、恰も真実のように国民を欺くことは断じて許されません。あなたが何十回言い繕っても、欺きに代わりありません。
とりわけ日本人は感化されやすい人種であることをマスコミに関わる人達は真摯且つ冷静に思慮し行動すべきです。末文の『「彼女」が居る日本』に見るように典型的な純粋で親切な大和撫子を騙したり、脅したり、偽ったりしないで頂きたい。彼女のような日本人で日本を埋め尽くしたい思いの今日この頃です。
普段気付かない切り口のコラムをいつも楽しみに読ませていただいていますが、今回は少し疑問に思ったのでコメントいたします。
そもそも宋さんのような方が「メディアで発言する」ということがどのような意味を持つのか、出演者として意識をしていただかなければならないと感じました。
メディアでの発言は、それが公の問題に関してなされ、影響力のある人からの言葉である場合、聞いた大勢の国民の「世論」を形成するという役割を、知らず知らずのうちに果たしてしまいます。出演者として日常的に発言していると、街角で雑談するのもテレビカメラの前で発言するのも一緒という感覚になりがちなのはわかりますが、やはり、「今どのような場でしゃべるのであり、それがどんな影響力を持ってしまうのか」をわきまえた発言が求められます。
番組のタイトルにあるとおり、「真相報道」を視聴者としては期待していますので、少なくとも嘘の可能性のある発言は控えましょう。そして、良き世論の醸成を図っていただきたいと思います。
今回のご提言、かなり日本人としては違和感があります。ご自身が出演されている番組の擁護にしか聞こえません。もしあなたのような真意での番組なら「真相報道」でなく「ウソ報道」とでも名づければ理解できますし、視聴する人も激減するでしょう。昨今のくだらないバラエティ番組のように。殆どの視聴者は番組タイトルを信じていようし、決定的なのは公共の放送をウソやヤラセで以って、恰も真実のように国民を欺くことは断じて許されません。あなたが何十回言い繕っても、欺きに代わりありません。
とりわけ日本人は感化されやすい人種であることをマスコミに関わる人達は真摯且つ冷静に思慮し行動すべきです。
コメントには憶測と事実があると思います。
「宇宙人はいるかもしれない」というコメントに自分の憶測を述べてもウソではないでしょう。しかし「宇宙人に会って話しました」と言うコメントには裏づけが必要でしょう。
マスコミの怖いところは憶測の評論を視聴者受けをねらって事実のように見せかけてしまうところです。
宋さんも是非本当は何が起こっているのか、と言う観点からマスコミに対処していただきたいと願っています。
MAIL致します。
■今週も「バンキシャ!」に出る、ではコメンテーターとしてザックリ斬って下さい。
人が10人いたら当然ものの見方、考え方、感じ方、が変わるはずです。それは家族間でも同じこと。父と娘の考えの違いは肌で感じます。見方、考え方の違いでは、医療の場合、患者様が主治医の判断に不安を感じた時にセカンドオピニオンとして他の医師を紹介し、意見、考えを聞くことが浸透しています。ただこれも、地域や経営者(院長)の考えにより格差がありますが…。
■「彼女」が居る日本
読ませていただきました。
午前中に拝見したのですが心温まる内容です。こういうところに親の教えであったり、今まで生きていた環境が凝縮されるのでしょうね。
医療や福祉は、バブルやサブプライムローンの影響は良くも悪くも関係がない業界ですが、人と接するサービスの中では国家資格のある集団として毎日身を削って細心の注意を払い人命に携わっているサービス業です。さっそく朝礼時に「彼女」が居る日本のことを述べてみたいと思います。
単に進学するための知識(おおよそ将来日常的に必要としない学問が大半だと感じる)を疑問を感じながらも、親や周りの目があるため一生懸命丸暗記していく。この手法を私も歩んできたため批判はしませんが、日本人としての昔ながらの「作法」や人としての「品」は学校では無理なのかもしれません。
新聞や雑誌で毎回上位にランクされる「客室乗務員」。他国の客室乗務員と比較しても「さすが日本だな」と個人的に尊敬します。 ただ彼女たちから言えば、飛行機の中での行動や振る舞いは全てマニュアルによるものでマニュアルを徹底的に反復することで客室乗務員の平均レベルが向上していると聞きました。今回の宋さんが出会った方は、この方とはまた違って、真に身に付いた方だったのでしょう。それが家庭環境や仕事によったとしても。
あと余談ですが、私の父は40年間付き合いのある中国人がカナダのバンクーバーにいます。この方は、毎年新年に変わる午前0時過ぎに国際電話で「先生、あけましておめでとう!お身体にお変りはありませんか?また日本に行くときには連絡します」と報告してくれます。
日本人以上に日本的な礼儀を持っている父の友人。父との交流はこらからも続くでしょう。息子の私がその方を呼ぶときは小さい時から今も「香港のお兄ちゃん」です。
今回に限らず、マスコミには「こんな証言があるから、放送(出版)すれば話題になる」という姿勢が見えてしまいます。試聴率は、確かにテレビ局の命綱であることは間違いないですが、本来ならある程度、裏づけになる事実を取材した上で、放送されるべきであると思います。
また、今回の逮捕に関しては、取材に対してウソをついたことが理由ではなく、故意の行動によって市の業務を妨害したことが理由です。
決してテレビでウソをついたことが理由ではありませんので、宗さんも安心してウソをついて下さい。ただし、悪意のないウソをね。
今回のお話は少々極論かなという印象を受けました。それだけにコメントを寄せる読者が多いですね。
マスコミといっても商売の部分で売れなければ存続できないわけですから、偏った報道があるのは避けられない事実ですね。ではNHKはどうなのか?やはりニュースの書き手の主観は必ず入るわけで、大同小異ではないかと思います。
昨今の政治に関する報道で、「風」「流れ」という言葉が良く使われますが、私から見ればマスコミがそのように煽っているだけではないかと思ってしまいます。
結論ですが、「大衆は愚かではいけない」新聞、TVなどのマスメディアが言っている事は本当なのか。真実は何なのか。考えなければいけないと思いますし、そのためには政治・社会・情報に対して敏感に、常に勉強の意思を持ち続ける事が大事ではないでしょうか。これは簡単にはできませんが、少しづつでも努力をする事で、いつしかマスコミが正しい事を報道するようになると思います。
「大衆よ賢くあれ!」といい続けたい。
あります。私が「彼女」のような女性に会えたのはこの20年で1人だけです。
いつも有り難く読ませて頂いております。
あえて「「彼女」が居る日本」にコメントさせて頂きたく。
私の感覚では、この話は意外ではありません。
最近の日本の「弱腰」、「心配性」、「各種偽装」などは、四十歳代以上の日本人に多く見られる傾向と考えているからです。
若い、特に二十歳代の日本人には、外国の方から見て”普通の感覚”を持った日本人が多いと考えています。
私は、英会話で毎週、アメリカ人と世間話をしながら、異国間の考え方の違いを少しだけ身近に感じているつもりです。
今の二十歳代の方々が国を動かすのには、早くて20年先の事かと思います。
それまで日本という国が持ちこたえ、今の二十歳代の方々が世俗の悪しき慣習に染まらないでいられたら、2030年には、きっと良い国・日本になっている事でしょう。
これは、楽観論と言われる方も多いかと思いますが、未来人(若者)に夢と期待を持つことは、決して間違っていないと考えています。
でも、20年待たなくても良い方法があります。
政治家の方々、企業のトップの方々が、もっともっと若者を信頼して、責任と権限を与えてくれる事です。
勿論、若者側がそれらを得られるような努力と意識も合わせて必要と考えています。
ちなみに私は四十歳代なので、二十歳代の方々に少しでも活躍の場を提供するよう日々、意識しています。
P.S.私も韓国に旅行した際、飲み屋への道が分からず通行人の二十代の韓国人女性に聞いたら、私の手を引きならが、約5分間ほど掛けて案内してくれました。その時、果たして私が東京で同じように質問されたらどうだろうか・・・と考え、以来、地図を見ながら固まっている外国人には勇気を持って、「May I help you?」と声を掛ける努力を続けています。
たしかに小学生に言い聞かせるには面白い視点ですが、それを市場全体に演繹して、だから放送でどんな嘘でも良い、としてしまったらどうなりますか。
誰も放送を信じられなくなる。いやもうすでにそうなってきていますが、日本人は幼稚っぽいのでまだまだ信じている人が多数です。そういう「彼女たち」にまで、見知ったテレビキャスターの台詞すらも信じるな、ましてや道端で
ネットの普及でじわじわ減っていた広告も、昨秋からの不況で一気に壊滅状態でしょう。テレビもさぞお辛い状況なんでしょうけど、だからといって
自分がイメージだけで理解している事柄を、ズバッと分かりやすく解説してくださるときは、
思わず、これだっ!とガッツポーズをしたくなります。
今回もそうでした。
報道=商売 そして 報道≠真実
マスコミを批判することは、それに甘えていることの裏返しなのだと思います。
事実報道と評論報道をきちんと分けて見なければいけませんね。
日本人は周囲の人が何を考えているか気にしすぎるのかもしれません。
他人と意見が違うことを極端に恐れたりもします。
もちろん、そういった社会背景があってのことですが。
視聴者が変われば、報道も変わる。
いま、じぶんたちがしなければならないことは、じぶんの頭で考えること。
これによって真実に近づける・・・。
説得力があります。
恐れ入りました。
*バンキシャ頑張ってください!
*大宮の彼女の話、大変感動しました。
先日、本社でお会いした、葉坂でございます。
日本経営合理化協会でご縁を頂いて以来、ファンの一人として、いつもメルマガを読ませていただいております。
私もそろそろ世の中のためになることをしようとしています。そこでお願いです。宋さんのメルマガでみなさんに紹介したいと思うのですが、よろしいでしょうか。
ご連絡をお待ちしております。
ありがとうございます。
潟Iークジャパン・葉坂廣次
所で、私が小さい頃は、庶民(貧乏人)は殆ど信用できました。列車に乗るときに、並んだ前後の見知らぬ人に荷物の監視を頼んでも問題無かったです。信用できないのは、犯罪者(ヤクザ)・政治家・金持ちと相場が決まっていたのです。豊かになった日本人は、昔ほど信用できなくなりました。それでも、"彼女"のような人はいるのです。
昔は、嘘か本当か、信用できるか出来ないかを直感で見抜いていたのです。日本が良くなった面と、悪くなった面を指摘してもらった気がします。
基本として「捏造」はダメですよ。罰せられて当然です。「捏造」と「内容が片寄る」ことはまったく違う話ですもん。「捏造」は、この世に存在しないものを生み出します。それは「ありのまま」という報道の基本に反するものです。
ちょっと論点がずれてしまうかもしれませんが、「報道」は報道する人の主観がどうしても入ってしまいますので、受け取る側もそれを理解して受け取ることが必要と思っています。なので、私は 1つの事件に対するニュースがあると、それを伝えた人と違う人が伝えた同一事件のニュースを複数(出来れば3っつ以上)聞くようにしています。
政治家の都合、お役人の都合、お金持ちの都合、スポンサーの都合、民放の都合、○HKの都合、キリスト教徒の都合、イスラム教徒の都合 等々・・・(敬称略)、これらだけでもニュースの内容はどんどん変わってきます。個人的には ○HK、BSの「きょうの世界」がお気に入りです。世界中のニュースを集めていて、バランスが比較的良いように感じられるからです。
こちらでは「真相報道バンキシャ」なる番組は見られませんが、今週の出番でも宋さんらしく、思うところを自然体で述べて下さい。
p.s.日本人の「彼女」に大変嬉しく思います。私は昔、エジンバラの郊外でスコットランド人の「彼女」に出会ったことがあります。
「だまされるヤツが悪い」
という中国人らしいご意見ですね。
宋さんのこれまでのコラムも同じ目線で書かれていたのでしょうか?
心が痛みます。
ソフトブレーンもそういう会社なのですか?
「だまされるのは顧客が悪い」と。
気にしてますよ、当然。
だからだんだんテレビは見られなくなるし新聞も読まれなくなるし、
マスメディアが一般市民の信頼を失っているんです。
こんなことを行っているようならコメンテーターを止めてください。
毎回楽しみに読ませていただいております。
今回の女性の話も心の残るものでした。
ありがとうございます。
今回の、報道のあり方に関する宋様のご意見には、あまりに暴論だと感じましたので、初めてメールさせていただきます。既に何人もの方が宋様のご意見に対して「異様さ」を述べておられますが、私も今回ばかりは自己弁護と言うか、論理性の破綻が大きすぎると感じております。報道の公共性と、報道される内容の誠実さを考慮しないメディアは数多くあっても、それを当然自分が関わっているものにも敷衍しようとするのはあまりに暴論ではないでしょうか。
次回からも今までのような、説得力のあるコメントを期待しております。
私も時折こんなことに出くわします。
この国も捨てたもんじゃないなぁ・・・と一人想うことがあります。
どの国でもそうだと思っていたのですが必ずしもそうでないような気がしてきた今日このごろです。
大宮の道端で遭遇した問路叔叔が上場企業ソフトブレーンの元・大会長様だとは誰も思いませんもんね。
電話番号でも教えたら車の一台でも買ってもらえたのに。
彼女は今週日曜の夕方はちびまる子ちゃんを見るので(自分には分かります)永遠に宋さんには気づきません。
今回のコメント、日テレ社長辞任に至る騒動を極めて日本的な反応と見て、「テレビの番組に入っている嘘」に対し日本の視聴者にワクチン接種を勧めているような印象を持ちました。
テレビ業界の「やらせ」番組制作などの滅茶苦茶ぶりは、かってフジテレビが「おもしろくなければテレビじゃない」とキャッチフレーズでいみじくも告白したことに象徴されるように、草創期以来その体質はまったく変わっていないように思えます。
そのことは多くの人は承知しているものの、片方でマスメディアの自己規制という建前論を厳しく求めているというのが日本の大衆なのではないでしょうか?
すなわちマスメディアでおおやけにされたことは事実、もしくは事実に近いものとして受け取っても良い、という安心感を放棄したくないのです。
したがってこの建前から大きく逸脱する場合には厳しい制裁が待っているのです。ただ建前であると皆承知しているので、大きな逸脱でなければ見逃してもくれるのです。
日テレの社長は読売新聞の記者出身だったといいますから。このことを承知していないはずはありません。でも岐阜県庁という公権力を相手にしたお粗末取材だっただけにのっぴきならないところに追い詰められてしまったのであって、これが私企業であればうやむやにしてしまったような気がします。
私はTBSがオーム真理教の坂本弁護士一家殺害に加担してしまった事件に近い犯罪性が今回に事件にはあると思います。
私はこうした事件に厳しい態度をとる日本の一般大衆は、テレビの嘘を前提にしながら視聴する国民より健全だと思うのです。 了
今回の逮捕は偽計業務妨害罪です。
つまり、嘘が許されるかどうかは、その嘘によってどの程度の被害が出たかで判断されるわけで、告発者が居酒屋で嘘をついていただけなら、当然逮捕はないでしょう。秋葉原の無差別殺人の後、ネット上の掲示板での殺人予告をしたものの逮捕が相次ぎました。
中にはおふざけと思われるようなものまで逮捕されていて、いきすぎの感もありますが、これも、そういう予告を出されたら警察としては動かざるを得ず、指定された施設の事業者や学校などは、少なからず業務を妨害されるわけで、その点が犯罪なのです。
普段からネットを馬鹿にしているTVの報道番組で、これをやったわけですから逮捕は当然でしょう。
要は嘘の良し悪しではなく、その嘘がもたらす被害の大きさがどうかということです。
従軍慰安婦問題も一人の詐話師の嘘をマスコミが大きく取り上げ、無知無能な政治家も巻き込み、日本の尊厳を著しく傷つけた上、国益を毀損しています。正に万死に値する罪ですが、マスコミが何か責任を取ったというのは聞きません。今回日本TVの社長が辞職して責任を取ったのは、現場にその責任やTVの影響力を大きさを示す上で企業人としても立派だと思います。
所詮マスコミとは、そういうものであり、見方によってはネットの掲示板以下の存在でしかないというのは、視聴者は理解すべきではありますし、いわゆるTV新聞の報道を鵜呑みにする「情報弱者(情弱)」といわれる人々が世論を形成するのは大変問題ですが、新聞記事や報道番組の信頼性が落ちるというのは、「商売」としても問題なのではないでしょうか。誰もそんな番組を見なくなるし、そうなれば広告収入も落ちるからです。
私自身は、すでにネットで十分なのでTVの報道番組はほとんど見ませんが、たまに目にしたり、ネットで紹介されたりしているのを見るだけで、気分が悪くなります。ですから、こうしてマスコミの信頼性がどんどん低下し、落ちぶれていくのは望ましい姿ですが、現時点ではまだま大きな影響力と権力を持っのいることは否めません。
是非、今回のご意見をTVに出演されたときに、TVを通じて発言してみてください。メルマガと比べ物にならないほどのTVの影響力を感じることができると思います。
今回は、自分の理解力の乏しさを再認識し、議論の重要さを学ぶことができました。
今回のメルマガを最初に読んだ感想は、「寂しい世の中だな。これでいいのかな。」でした。
次に皆さんのコメントを読んだら、どちらかといえば私とも似ている、批判的なものが多かった。
そこでふと、私自身が宋さんの言っていることを誤解してはいないか、もう一回読み返してみようと思いました。今度は少しじっくり、一言一句に注意して読み返してみました。
すると、感想は「宋さんの言っていることはしごく当たり前のことで、そのとおり。私が幼稚だった。」に変わりました。
民放テレビ局も収入があって存続するもの。経済的価値観が入り込むのは当然。制作側のモラルに期待するとともに、視聴者が、見る番組を自分でしっかり選ぶことも、報道の真実度を高めていく第一歩だと思いました。
この感想も、あくまで現時点での結論でしかありませんが・・・。
みなさんが、こんなに宋さんに期待してるんだなぁと思ったので。スゴイなぁと。ちょっと、熱いものを感じました。
すみません。報道とは関係ない話で。
私はNHKの海外衛星放送をいつも見ている者です。昨夜放送された「カンゴロンゴ」は再放送でした。日本ではもう放送されていないのでしょうか。あの、ラーメン屋のお客さんの宋さんが、こんなにスゴイ人だとはつい先日まで知りませんでした。
宋さんが日本の社会に刺激を与え続けることを期待します。がんばってください!
数年前からずっと宋さんのコラムなどを読ませて頂いておりますからお会いしたことはありませんがコラムを通して宋さんの誠実な人柄を感じてきました。
もしかして今回のコラムはテレビや報道の現場を宋さんがご自身の目でご覧になって何かやりきれなくなってしまうような出来事があったのかな、と勝手に想像してみました。
あんまり私の言葉を鵜呑みにしないでほしい。
そんな宋さんの声が聞こえるような気がしないではないのですが。
確かに宋さんから見るとわれわれ日本人は「何々はこうあるべき」という意識が強いと感じるかもしれません。教師は善良であるべき、政治家は清廉であるべきなどなど。総理大臣が何をどこで飲み食いしているか政治とはまったく関係のないことを大真面目に報道したりしています。
しかし逆に日本人のその思い込みがそれぞれの職業に対する憧れや誇り、責任感などを生み出して来たこともまた事実かもしれません。
政治家には政治のプロ、教師には教師のプロ、報道には報道のプロの仕事を我々は期待したいですね。
宋さんも体に気を付けてこれからも頑張って下さい。