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毎週日本を代表する読み手(ライター)がオススメの本を紹介するストリームブックレビュー。レギュラーライターにトヨザキ社長こと豊崎由美、「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗が登場。

9/6(水)ストリーム・ブックレビュー

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毎月第1週と第3週は人呼んでトヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。

今日ご紹介したのは…

『ドライブイン蒲生』伊藤たかみ著(河出書房新社1,400円+税)

★伊藤たかみ
1971年4月5日、兵庫県神戸市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
大学在学中に文藝賞を受賞('95年「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」)「無花果カレーライス」が第133回芥川賞候補になる。以来3回連続候補にあがり、今年7月、『八月の路上に捨てる』で第135回芥川賞を受賞。
奥さんは一足早く直木賞を受賞した角田光代。

★『ドライブイン蒲生』という作品は…
芥川賞を受賞した『八月の路上に捨てる』よりも前に発表された3本の短編を収録。
表題作の「ドライブイン蒲生」の他「無花果カレーライス」、「ジャトーミン」が収録されています。

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2006年9月 6日 16:17 |

8/30(水)ストリーム・ブックレビュー

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水曜日が5回ある月の5週目は小西克哉さんがお勧めの本を紹介!
今日ご紹介した本は・・・

『白洲次郎 占領を背負った男』北康利 著(講談社・税込1890円)

★白洲次郎
1902年兵庫県芦屋に生まれる。
戦前、英国ケンブリッジ大学に留学。紳士の哲学「プリンシプル」を身につけ、戦後は吉田茂の側近としてGHQと渡り合い、日本国憲法制定の現場に立ち会った。
「私たちは戦争には負けたが奴隷になったわけではない」と、マッカーサーをはじめとする占領国・アメリカの交渉担当者たちに対して一歩も引くことがなかったと伝えられる「歴史の黒子」。
昭和60年没(享年83)。

※これまで白洲次郎について書かれたものは多数あるが、本格的な評伝、全生涯を包括した人物伝と呼べるものはこれまで一冊もないといっても過言ではない。
圧倒的な力を前に人は何ができるのか?敗北したとき人は何をなすべきなのか?戦後を読むのに格好の一冊。

★北康利(著者)
1960年生まれ。東京大学法学部卒業後、都銀勤務を経て、銀行系証券会社勤務。中央大学、京都大学、早稲田大学などで非常勤講師や客員教授としてファイナンス理論を教える傍ら、歴史ものの執筆も。

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2006年8月30日 16:11 |

8/23(水)ストリーム・ブックレビュー

今日は「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗さんが担当です。
今日ご紹介した本は、ポピュラーサイエンス関連の本2冊。

『誰が本当の発明者か発明をめぐる栄光と挫折の物語』 志村幸雄著(講談社ブルーバックス 940円+税)

★著者の志村幸雄さんは1935年生まれの技術ジャーナリスト。先端技術や科学技術の歴史に詳しく、著書多数。
★たとえば我々は、白熱電球を発明した人はエジソンだと思っているが、イギリス人は自国の発明家、スワンだと信じ込んでいる。国や時代によっては、別な人が発明者とされるケースはざらにある。
そして「特許」をめぐる争いも「発明者特定」をややこしくしている原因 。発明王エジソンは、実は特許出願に関しても抜け目なかったとか…
日本が発明に大きく関わった炭素繊維や電卓、トランジスタラジオ、最近の光ファイバー、青色発光ダイオードの話も出てくる。「プロジェクトX」世代にもお勧めかも?

『江戸人物科学史!)「もう一つの文明開化」を訪ねて』 金子務著(中公新書 880円+税)

★著者は1933年生まれの元読売新聞記者、中央公論編集者。科学技術論や科学思想史に詳しい。
★金子さんは南蛮文化とキリスト教が日本に押し寄せた1543年(=鉄砲伝来)~1639年(=南蛮貿易廃止)の時期と、江戸後期の「蘭学隆盛期」(1720~1854)を「もう一つの文明開化」と呼ぶ。
これらの下地の上に、ホップ・ステップ・ジャンプしたのが明治近代化…と筆者は主張する。「天才鉄砲師」「町人天文学者」「ビールの始祖」「玉川上水謎の功労者」などなど、人物にスポットを当てて評伝風に語られる。

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2006年8月23日 16:12 |

8/16(水)ストリーム・ブックレビュー

Toyozaki_2

毎月第1週と第3週は人呼んでトヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。
きょうはエッセイ集をご紹介。

『目白雑録〈2〉ひびのあれこれ』 金井美恵子著(朝日新聞社 1500円+税)

朝日新聞社のPR誌「一冊の本」での連載をまとめたもの。
2004年5月から06年4月まで、身辺のことから時事問題まで縦横無尽。
2004年6月に出た『目白雑録』の第2弾。

★金井美恵子さんは…
1947年、高崎市生まれ。群馬県立高崎女子高校卒業。
67年「愛の生活」が太宰治賞候補作となる。同年、現代詩手帖賞受賞。779年『プラトン的恋愛』で泉鏡花文学賞受賞。
88年『タマや』で女流文学賞受賞。
著書としてはほかに『岸辺のない海』『文章教室』『小春日和』『道化師の恋』『ページをめくる指』『ノミ、サーカスへゆく』『噂の娘』『「競争相手は馬鹿ばかり」の世界へようこそ』など。
★パート1の『目白雑録』の帯には、「馬鹿(マッチョ)と闘う格闘家(しょうせつか)、金井美恵子の稀代の批評眼冴える日々のあれこれ」とある。
★そしてパート2の帯は「損得抜き(きらいなものはきらい)、実名批評(ダイレクト)でシュート!見事に決まった!第2弾のゴール、華麗なドリブラー、金井美恵子が文壇・論壇(ピッチ)を過激に駆け抜ける。抱腹絶倒の痛快エッセイ集第二弾!」

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2006年8月16日 15:50 |

8/9(水)ストリーム・ブックレビュー

今日は「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗さんが担当です。

今週も中年以降の生き方を考えさせられる本をご紹介しました。

『カフェ・ビエンチャン大作戦』 黒田信一著 (本の雑誌社1600円+税)

★Web版の「本の雑誌」に連載されていたもの。
著者の黒田信一さんはかつて札幌でミニシアターを経営し、それを閉めた後も札幌でライターをしていた。その彼がなぜか世界最貧国ラオスでカフェを始める、という話です。
2003年の夏、心の底にざわめく「無謀」に突き動かされて突然、ラオスのビエンチャンで酒場を開くことを思いつく。その名前が「カフェ・ビエンチャン」
「無謀」に突き動かされた後の黒田さんのジェットコースター人生が勢いよく読ませるスラップスティックな文体で描かれる1冊です。

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2006年8月 9日 16:06 |

8/2(水)ストリーム・ブックレビュー

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毎月第1週と第3週は人呼んでトヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。
今日ご紹介していただいた本は・・・

『エンデュミオン・スプリング』
マシュー・スケルトン著/大久保寛訳(新潮社から2,300円プラス税で発売中)

★マシュー・スケルトンは1971年生まれのイギリスのド新人作家。
オックスフォード大学でH・G・ウェルズの研究で博士号取得後、いろいろあって極貧の無一文生活をしていた時、仕方なく書きかけのこの作品を仕上げたそうです。
貧乏過ぎて自分で紙をプリントアウトする金すらなかったとか!でも、この作品を出版エージェントが見込んで出版社に売り込んだところ争奪戦。
同時に世界14カ国で翻訳出版されることも決まるさらに、すでにワーナー・ブラザーズが映画化権を獲得!
★『エンデュミオン・スプリング』は子供が主人公のファンタジー小説。2つの話が同時進行しています。
1冊の本をキッカケに別世界へ導かれるいうと『はてしない物語』系のストーリー。ただ、現代の主人公ブレークは現代にとどまったまま、不思議な体験をしていく。
処女作とは思えないほどのストーリーテリング!!

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2006年8月 2日 16:17 |

7/26(水)ストリーム・ブックレビュー

オトナのあなたに勧めたい1冊をご紹介する「ストリーム・ブックレビュー」
毎月、第2週と第4週は「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗さんが担当です。
今日は、「小学校からの英語教育」が必修化に向け検討されていますが、はたしてそれでいいのか?と疑問を呈する本をご紹介しました。

『危うし!小学校英語』 鳥飼玖美子著 (文春新書730円+税)
★全国の公立小学校のうち93%が、何らかの形で英語教育を行っています。(文科省調査)主に「総合学習の時間」で英語を使ったゲームをするケースが多い。
反対派の急先鋒、鳥飼さんは同時通訳を経て、現在立教大学の教授。
この本では「小学校からの英語教育は百害あって一利なし」と警鐘を乱打。鳥飼さんは、文法力や構成力、語彙などをないがしろにしない「おとなの英語」こそが大事なのだ、と主張しています。

『日本語の歴史』 山口仲美著 (岩波新書740円+税)
★もともと文字がなかったやまとことばと漢字が出会い、日本語文が誕生し、江戸言葉や言文一致体が生まれ、「話し言葉」と「書き言葉」はくっついたり離れたりして現代の日本語になっていく様子が解き明かされていく・・・。

『英語を学べばバカになる グローバル思考という妄想』 薬師院仁志著 (光文社新書720円+税)
★「グローバリズム」という名の「アメリカン・スタンダード」の押しつけに疑問を呈した本。英語を身につければ何とかなる、という主張はすべて妄想であり、膨大な時間と大金をつぎ込んで英語を学ぶことには意味がない、と主張している1冊。

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2006年7月26日 15:55 |

7/19(水)ストリーム・ブックレビュー

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毎月第1週と第3週は人呼んでトヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。
今日ご紹介していただいた本は・・・

『アイの物語』 山本弘著 (角川書店 1900+税)

★山本弘さんは「と学会」の会長。もともとは作家でありゲームデザイナー。デビュー後、ジュヴナイル作品で人気を博し、2003年には本格SF『神は沈黙せず』で日本SF大賞候補になる。その他の作品には『審判の日』『まだ見ぬ冬の悲しみも』など。作家活動以外には、クラシックSFアンソロジーの編集なども手がけています。

★AI(人工知能)を持ったアンドロイド「アイビス」と、人間「語り部」の物語。ヒトはAIとの戦いに敗れ、地球上での王座を明け渡して数百年経つ。「語り部」はヒトがAIに敗れる前の物語を収集し、少数派として細々と生きるヒトのためにそれを語って歩いている。アイビスと語り部のストーリーと、「かつてヒトが残した物語」が入れ籠のように組み合わされて話が進む・・・。

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2006年7月19日 16:19 |

7/12(水)ストリーム・ブックレビュー

毎月、第2週と第4週は「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗さんが担当です。

今日、ご紹介した本は・・・

『マティスを追いかけて』ジェームズ・モーガン著 (アスペクト/2800円+税)

★この本の著者であるジェームズ・モーガンは雑誌編集者として大都市でセレブな生活を送るが、ある時思い立ってアーカンソーの田舎に引っ込み執筆生活を始める。
彼にとってのヒーローはかつてはヘミングウェイだったが、徐々にフランスの画家アンリ・マティスの存在が大きくなっていく。
「ペンと絵筆を持って、マティスの足跡をたどってみたい・・・」彼の中でだんだんその思いが強まり、ついには家を売って借金をすべて返済し、フランス語を習ってお金の続く限りフランス滞在を続けることにした・・・。

★「2007年問題」などと言われて、そろそろ団塊世代のリタイヤが話題となっていますが、ジェームズ・モーガンも団塊世代。これからリタイヤを迎える世代にヒントになるかもしれない1冊です。

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2006年7月13日 15:36 |

7/5(水)ストリーム・ブックレビュー

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毎月第1週と第3週は人呼んでトヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。
今日ご紹介していただいた本は・・・

『風に舞いあがるビニールシート』 森 絵都著(文藝春秋/1,470円で発売中)
※13日に発表される第135回直木賞候補作品の1つ。

★森 絵都1968年東京都生まれ。
第31回講談社児童文学新人賞受賞作『リズム』でデビュー。同作品で第2回椋鳩十児童文学賞を受賞。主な著書は、『ゴールド・フィッシュ』、『宇宙のみなしご』(第33回野間児童文芸新人賞・第42回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞)、『アーモンド入りチョコレートのワルツ』(第20回路傍の石文学賞)、『つきのふね』(第36回野間児童文芸賞)、『ショート・トリップ』など。
この「風に舞い上がるビニールシート」は森さんの最新短編集。「風に舞い上がるビニールシート」、「器を探して」、「犬の散歩」、「守護神」、「鐘の音」、「ジェネレーションX」の6篇収録です。

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2006年7月 5日 16:21 |

6/28(水)ストリーム・ブックレビュー

毎月、第2週と第4週は「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗さんが担当です。

きょうはコミュニケーションに関する新書2冊を紹介しました。

「関係の空気」 「場の空気」冷泉彰彦著(講談社現代新書 756円税込)
★著者は、アメリカの大学などで日本語を教えながら文筆・評論活動を行っている人物。村上龍が発行しているメルマガにも寄稿しています。
★「空気の研究」というと山本七平の名著があるが、それに著者の専門でもある「日本語論」をプラス。

「こころの格差社会!)ぬけがけと嫉妬の現代日本人」
海原純子著(角川Oneテーマ21 720円税込)

★著者は心療内科医で白鴎大学教授。テレビやラジオでもさまざまな相談も受け付けているそうです。
★著者は自覚に基づいた「勝ち組の作法」「負け組の生き方」を提言。

※いずれも日本社会の問題点・・・
前者は「空気読めよ」と、協調性ならぬ同調性を求める点を指摘、後者は最近話題の「格差社会」の居心地悪さをテーマにしているが、 “コミュニケーション不全”の原因として挙げているポイントがたいへん良く似ています。

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2006年6月28日 16:10 |

6/21(水)ストリーム・ブックレビュー

Toyozaki

毎月第1週と第3週は人呼んでトヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。
今日ご紹介していただいた本は・・・

『わたしを離さないで』 カズオ・イシグロ著(土屋政雄 訳 早川書房1,800円+税)

★カズオ・イシグロといえば『日の名残り』で有名な日系イギリス人作家。
『日の名残り』…イギリス貴族に遣える執事を描いた作品でイギリスの権威ある賞のブッカー賞を受賞。
カズオ・イシグロは1954年長崎生。1960年に渡英、1983年イギリスに帰化。
★『わたしを離さないで』は解説で柴田元幸さんが「『日の名残り』を上回る、現在の最高傑作」と書いています。
イギリスでも絶賛「TIME」紙が1923年以降の作品から選ぶ“all time 100 novels”の1つにも選ばれ、ニューヨーク・タイムズなどの英語圏の主要な雑誌、新聞で2005年のベストブックの1冊に選ばれています。
ヤングアダルトの読者に読ませたい本に与えられるアレックス賞を受賞。
ブッカー賞、全米批評家協会賞、コモンウェルス賞、BBCブッククラブ賞の最終候補にもなるなど、2005年に発売された英語圏の小説でもっとも話題になった1冊。

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2006年6月21日 16:08 |

6/14(水)ストリーム・ブックレビュー

毎月、第2週と第4週は「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗さんが担当です。

今日紹介した本は・・・

『アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争』バーバラ・スミット著(ランダムハウス講談社1800円+税)

ドイツを代表するスポーツブランド、「アディダス」と「プーマ」。
この2社が、ルドルフ・ダスラーとアドルフ・ダスラーという兄弟がそれぞれ立ち上げた会社であることはあまり知られていない。
「アディダス」と「プーマ」の戦いは徐々にオリンピックなど注目を集める国際大会で有力選手に自分たちの靴を履かせる戦いになっていく…。
アディダスとプーマから、“スポーツビジネス”の歴史が見えてくる1冊です。

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2006年6月14日 16:16 |

6/7(水)ストリーム・ブックレビュー

毎月第1週と第3週は人呼んでトヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。
今日ご紹介していただいた本は・・・

『ミーナの行進』 小川洋子著 (中央公論新社・1600円+税)

小川洋子といえば1991年「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞。
また、2004年の「ブラフマンの埋葬」では泉鏡花文学賞を受賞している。
最も有名なのは2004年に本屋大賞と読売文学賞を受賞し、今年深津絵里、寺尾聡主演で映画化された「博士の愛した数式」。

『ミーナの行進』は読売新聞の土曜版に昨年連載されたもの。
時代設定は1972年。主人公は岡山で母と二人暮ししていた朋子。
夫の死後、縫製工場の勤めと洋裁の内職で家計を支えてきた母は、朋子が中学へ入学するのを機に、東京の専門学校で勉強する決心をする。
伯母の夫は日本人の父親とドイツ人の母親を持つハーフ。
飲料水会社の社長を務める彼の豪邸には部屋が17あり、ドイツ人のおばあさんも同居している。

田舎から娘が出てきてお金持ちの豪邸に居候、という設定だとすぐ“イジメ”や “環境になじめなくてグレていく”という展開を考えがちだが、全然そんなことはなくて芦屋の一家はみんなが親切だし、居候の朋子も素直でいい子。時おり出てくる“超お金持ちらしいイベント”も満喫しながら、毎日は過ぎていく。でも、この家族にはみんなが触れない、ある事情があるようなのだった・・・。

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2006年6月 7日 16:19 |

5/31(水)ストリーム・ブックレビュー

水曜日が5回ある月の5週目は小西克哉さんのお勧めの本です。
小西さんが紹介した本は・・・

『サッカーで燃える国 野球で儲ける国!スポーツ文化の経済史』

ステファン・シマンスキー・アンドリュー・ジンバリスト著(ダイヤモンド社・1890円)

※サブタイトルが「スポーツ文化の経済史」
ステファン・シマンスキーとアンドリュー・ジンバリストというイギリスとアメリカの2人の経済学者の共著。
“共著”というところがミソで、イギリス人がサッカーの分析、アメリカ人が野球の分析を行っています。両方のスポーツが、それぞれの社会の文化や歴史を反映していることを明らかにしていく・・・。

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2006年5月31日 16:14 |

5/24(水)ストリーム・ブックレビュー

毎月、第2週と第4週は「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗さんが担当です。

今日紹介した新書は「脳つながり」の2冊。

『赤ちゃんは世界をどう見ているのか』 山口真美著 (平凡社新書 798円税込み)
※著者の山口真美さんは中央大学文学部の心理学研究室教授。
脳と視覚の発達を主に研究していて、ユニークな「赤ちゃん実験」で注目されています。
視覚の発達は脳の発達と密接に関わっており、「目さえあれば見える」というものではないことがわかる。「動き」や「空間」、「色や形の認識」を、人間がどのように獲得していくのかを多くの観察例から導き出す。赤ちゃん観察がしたくなる本です。

『ひらめき脳』 茂木健一郎著 (新潮新書 714円税込み)
※今最も注目されている脳科学者、茂木健一郎さんの本。
タイトル通り、「ひらめき」の脳内メカニズムをわかりやすく説いた本。
「脳関連本」好きにはたまらないテーマが満載。天才的な脳の持ち主でなくても十分「ひらめける」と自信がわきます!

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2006年5月24日 15:51 |

5/17(水)ストリーム・ブックレビュー

毎月第1週と第3週は人呼んでトヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。

今日ご紹介していただいた本は

『ルート350』 古川日出男著 (講談社1500円+税)

※標題になっている「ルート350」等、ここ数年の間に発表された短編8編。
言葉遣いが独創的&ユーモラス!な1冊です。

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2006年5月17日 16:06 |

5/10(水)ストリーム・ブックレビュー

毎月、第2週と第4週は「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗さんが担当です。

『「麻原死刑」でOKか?』 (ユビキタ・スタジオ1200円+税)
『「麻原死刑」でOKか』は、オウム真理教事件の麻原彰晃こと松本智津夫被告※の弁護団によるシンポジウム(今年1月開催)をまとめたもの。
精神科医の野田正彰さんやジャーナリストの大谷昭宏さん、社会学者の宮台真司さん、作家の宮崎学さん、映画監督の森達也さんらが出席、発言しています。

『夢のなか、いまも』 (宮崎勤/創出版 1500円+税)
『夢のなか、いまも』は連続幼女殺害事件で死刑が確定した宮崎勤死刑囚と、月刊誌「創」の編集長・篠田博之さんが手紙をやりとりし、それを再構成したもの。98年に発行された『夢のなか』の続きです。

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2006年5月10日 16:05 |

5/3(水)ストリーム・ブックレビュー

毎週水曜日は日本を代表する読み手がオトナのあなたに勧めたい1冊をご紹介するコーナー。
毎月第1週と第3週は人呼んでトヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。

今日ご紹介していただいた本は

『コーデックス』 レヴ・グロスマン著(ソニー・マガジンズ・2000円+税)

「薔薇の名前」『ダヴィンチ・コード』系の古典ものの娯楽本!作者はアメリカの数々の雑誌で活躍する書評家で本にまつわる知識が豊富、本好きには堪らない“本をめぐるミステリー”!です。

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2006年5月 3日 16:07 |

4/26(水)ストリーム・ブックレビュー

毎月、第2週と第4週は「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗さんが担当です。

今日は新書から、そのあたりに関心がある方に向けた2冊をご紹介しました。

『日本の外交は国民に何を隠しているのか』 河辺一郎著 (集英社新書)

★著者の河辺一郎さんは1960年生まれ。
愛知大学の教授で専門は国連問題と第二次大戦後の日本外交史。
この本ではイラク戦争の前後や常任理事国入りの問題を通じて、日本人がイメージする「日本と国連の関係」と実際に日本政府がやっている「対国連外交」がまるで違う、ということを当時の閣僚たちの発言から検証しています。

『北朝鮮に潜入せよ』 青木理著 (講談社現代新書)

★著者の青木理さんは1966年生まれ。共同通信記者。
2002年から2006年までソウル特派員をつとめた方。
この本で取り上げられているのは韓国軍の「北派工作員」。
北朝鮮との軍事境界線を密かに越えて北朝鮮に潜入し、偵察・情報収集はいうに及ばず破壊活動や拉致、暗殺工作も行ったが、その存在と活動はあくまで極秘。通常の軍人に付けられる軍番もなく、死んでも家族にも通知されない・・・。この本では多くの「北派工作員」への取材をもとに、全体像を描き出そうとしています。

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2006年4月26日 16:07 |

4/19(水)ストリーム・ブックレビュー

毎週水曜日は、日本を代表する読み手がオトナのあなたに勧めたい1冊をご紹介するコーナー。
毎月第1週と第3週は人呼んでトヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。

今日ご紹介していただいた本は、『安徳天皇漂海記』宇月原晴秋著 (中央公論新社・1995円)

安徳天皇は当時の権力闘争の中2歳で即位し、壇ノ浦で非業の死を遂げた時もわずか6歳。それではあまりにも可哀想、ということで九州四国地方を中心に「実は安徳天皇は生きていた」という説がたくさん残されているそう。そんなミステリアスな安徳天皇をモチーフにした作品。

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2006年4月19日 16:27 |

4/12(水)ストリーム・ブックレビュー

毎週水曜日は、日本を代表する読み手がオトナのあなたに勧めたい1冊をご紹介するコーナー。
第2週と第4週は「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗さんに担当していただいています。

今日ご紹介していただいた本は、鶴見俊輔・加藤典洋・黒川創『日米交換船』(新潮社・2520円)です

哲学者の鶴見俊輔さんは1922年生まれ。80代を超え、「日本にとって太平洋戦争とは何だったのか」、積極的に発言を続けている。

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2006年4月12日 16:42 |

4/5(水)ストリーム・ブックレビュー

毎週水曜日の午後2時25分頃から、日本を代表する読み手がオトナのあなたに勧めたい1冊をご紹介するコーナー。

今週の担当は『文学賞メッタ斬り』『百年の誤読』など、超辛口の書評で有名なトヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。

このコーナーではそんな豊崎さんのお眼鏡にかなった珠玉の作品をオススメして貰っています。

今回取り上げるのはスチュアート・ダイベック『僕はマゼランと旅した』(白水社・2520円) です。

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2006年4月 5日 15:35 |

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