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2009-03-15
カルデロン一家問題と印象操作・偏向情報
上のwikiを見て連想したのが、最近書いた下の毎日新聞関係の記事です。
ここで指摘している『正義のかたち』と名付けられた毎日新聞のコラムでは事件を下記のように説明しています。
◇アベック殺人事件
名古屋市緑区の公園で８８年２月２３日未明、少年ら６人が理容師の男性（当時１９歳）と理容師見習の女性（同２０歳）を襲い、現金約２万円を奪った。２人を車で連れ回し、相次ぎ殺害。無期懲役から「懲役５年以上１０年以下」の刑が全員、確定した。
要約すると『6人の少年らが2人の男女から金を奪い殺害した事件』として説明されています。
しかし実際には、殺された女性は殺される前に6人の少年らに輪姦されているわけです。
死刑廃止論を唱える毎日新聞としては少年らが犯した罪をできるだけ軽い印象にしたいというのがあるでしょうし、輪姦より殺人の方が罪が重いので“わざわざ書く必要性を感じなかったので書かなかった”のだろうと思いますが、女性が輪姦された事を書いてあるのと無いのとではずいぶんと印象が変わってくると思います。
そこでカルデロン一家問題Wikiの方に戻ります。
昨日の記事でWikiでは事件のそもそもの発端部分である『偽造パスポートを使って不法入国した』という事実が抜け落ちていると指摘したのですが、昨日コメントをいただきました。(こんな瑣末なブログにまでコメントありがとうございます)
そこで気になるのが、こういう部分。
＞わざわざ書く必要性を感じなかったので書きませんでした
Wikiを書いた人としては、毎日新聞が輪姦は殺人ほど重要ではないと考えたのと同じような感じで、法的にいって『偽造パスポートを使って不法入国した』事はそれほど重要ではないと判断したのだと思いますが、そのWiki記事を読む人間にとってその情報が目の付く位置にあるかないかでは、かなり印象が変わってきます。
ぶっちゃけ自分としては、カルデロン一家を擁護したい人にとっては都合の悪い情報なので掲載しなかったと感じたしだいです。そもそものこのカルデロン一家問題の発端部分である『偽造パスポートを使って不法入国した』という事をまとめWikiで掲載しないというのはおかしな話ですし。
去年末に『マスコミ特権「都合の悪いことは報道しないという権力」』などという事も書きましたが、まとめWikiなどもマスコミと同様に、現在は大衆の情報源の一つとして活用されています。ただ、ここで一見真面目風を装った偏向情報が増えすぎると、現在の既存マスコミにおける「え！？毎日新聞ソース(笑)」というような問題と同じ状況を招きかねないでしょう。(本家Wikipediaはだんだんそうなっているみたいですけど＾＾；)
追記：コメント欄だとわかりにくいので転記
＞buyobuyo
2009/03/16 00:46
感心してくれるのはありがたいが、はぐらかさないで俺の言った意味が分かったかどうかぐらい答えたらいかがか？彼女の遺族が報道の中で輪姦されたという事実を突きつけられるたびにどう思うのか考えられた？
遺族としてみれば、殺人でも輪姦でも報道されるのを見るたびに悲しみと怒りが湧いてくるかと思います。
その上、犯人の犯した罪を過少に報道され、あたかも美談であるかのような雰囲気の記事を書かれるのはハラワタが煮えくり返る思いをしていてもおかしくないかと考えます。
- 94 http://d.hatena.ne.jp/
- 37 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/p_wiz/20090314/p1
- 32 http://b.hatena.ne.jp/hotentry/social
- 31 http://b.hatena.ne.jp/entrylist
- 28 http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=報道ｽﾃｰｼｮﾝ カルデロン
- 25 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/p_wiz/20090315/p1
- 25 http://b.hatena.ne.jp/entrylist?sort=hot&url=http://d.hatena.ne.jp/
- 20 http://reader.livedoor.com/reader/
- 19 http://b.hatena.ne.jp/entrymobile/12531479
- 17 http://b.hatena.ne.jp/
放置国家としては、法律を守ることを優先すべきだと思います。
人権を守るために法律を無視するのは良くありません。
とはいえ、人権無視をつづけるのも問題だと思います。これは法律を修正することで対処すべきです。
人権を守るための法整備は、外国人問題以外にもたくさんありますので、選挙で争点とすべき問題だと思います。
繰り返しますが、決められた法律は守るものであり、問題があれば、法律を破るのではなく、法律を修正するべきです。
？
遺族としてみれば、殺人でも輪姦でも報道されるのを見るたびに悲しみと怒りが湧いてくるかと思います。
その上、犯人の犯した罪を過少に報道され、あたかも美談であるかのような雰囲気の記事を書かれるのはハラワタが煮えくり返る思いをしていてもおかしくないかと考えます。
カルデロン夫妻のうち、妻のサラさんが１９９２年、
夫のアランさんが１９９３年に、
それぞれ他人名義の偽造パスポートで不法入国しました。
不法滞在発覚後の２００６年１１月に強制退去処分を受け、
処分取り消しを求めた訴訟は最高裁まで争われましたが
２００８年９月に上告棄却で敗訴が確定し、退去命令が出されました。
正規のパスポートでの入国でオーバーステイになってる状態とは違います。
日本で子供を作ったからといって許されるものではありませんし、
フィリピンに帰ったら不幸になるというのも
フィリピンに失礼な話だと思います。
家族全員で母国フィリピンへ帰国したほうが
良かったのではないでしょうか？
―――――
あと、
輪姦された被害者が生きているのであれば、
これからのこともあるので、
報道するかどうか考えないといけないかもしれませんが、
殺されてしまっているのであれば、
どんなにひどいことをされたのか
真実を報道してもらったほうがいいと思います。
被害者もご遺族も真実を報道してほしいはずです。
報道してほしくないのは犯人のほうではないでしょうか？