町なかを走るタクシーに、今、少しずつハイブリッド車両が増えていることにお気付きでしょうか?
環境への配慮ももちろんありますが、少しでもほかのタクシー会社との差別化を図り、コストも落とそうという狙いです。
これまで、福岡市内ではハイヤー業務を中心に営業を行ってた昭和タクシーは去年11月、市内の流しのタクシーに新規参入しました。
そこで導入されたのが、エコを考えたハイブリットカーです。
低燃費、低排出ガスの環境にやさしい、エコタクシーです。
LPガスのタクシーと比べると、燃費はおよそ2倍。
車内は、エンジン音も聞こえず静かです。
モーターとエンジンを使って、最も燃費の良い走りを選択します。
停車すると、エンジンもモーターも自動的に停止するので、無駄な燃料消費がなく、二酸化炭素も排出されません。
現在、市内を走るプリウスのエコタクシーは5台。
中型車なので運賃は割高ですが、利用客の反応をみながら、今後、50台にまで増やす予定です。
一方、MKタクシーは今年1月、安い運賃と質の高いサービスを掲げて、福岡に初参入しました。
中型車でも初乗り500円と、他の一般小型車のタクシーより50円安く、走行運賃も平均して10パーセント安いのが売りです。
MKタクシーも今回、福岡に、エスティマのハイブリットカー5台を導入しました。
快適性と環境を考えたエコタクシー。
乗車定員は3人の特別仕様で、ゆったりとした空間、デジタルテレビも備わっています。
大型車ということで運賃が気になりますが、他のMKのタクシーと同じです。
しかし、まだその認知度は低いようです。
エコタクシーは、環境に優しいだけでなく、ガソリン代も毎月2万5,000円ほどの節約になると試算されています。
現在、福岡市内を走るタクシーの数はおよそ6,800台。
生き残りをかけ、エコタクシーが注目されています。