大分との県境に位置する、福岡県の東峰村の話題です。
高齢化が進んでいたり、デジタル放送が届きにくかったりといった地域が、情報過疎状態に陥ることを「デジタルデバイド」と呼びます。
東峰村では、このデジタルデバイドを克服するため、インターネットを使った取り組みが進められています。
人口わずか2,700人あまり、過疎化が進む福岡県東峰村に、インターネットを使った情報発信の拠点が誕生しました。
2011年、テレビが完全デジタル化される前に、情報の過疎化=デジタルデバイドに陥るのを避けたいと、3年前から、情報を大量に受け送りできるブロードバンド環境を整えてきました。
オープン初日。
インターネットの動画配信システムを使って国内5か所と中継を結び、生放送に挑戦しました。
ウェブカメラでスタジオを映し、他の地域と掛け合いしたり、地域の人が撮ったVTRをインターネットを使って配信したりと、テレビの生放送と似た形式です。
無料ソフトを使うことで、低コストに抑えることも実現しています。
インターネットさえ使えれば、その様子をいつでもどこでも見ることができます。
番組を制作する「住民ディレクター」は、村の大きな情報発信源です。
東峰村の山村留学センターで子供たちの世話をしている野寄真有子さんは、7人の留学生の様子をビデオカメラで撮影して配信しています。
映像の編集や文字スーパー。
全て野寄さん1人で作り上げます。
こうした住民ディレクターが活躍する地域ネットワークは、国内におよそ30、このうち東峰村など5つがこの日に中継で結ばれました。
自分たちでメディアを持つ。
インターネットの普及で、過疎地域でもこうした情報交流が可能になってきました。
過疎と言われても、情報インフラが整備されれば、地域の情報を世界に発信できる時代となってきました。
東峰村のシステムは、担当者1人でも情報発信が可能です。