▽医師奨学金制度も
周南市の医療体制を考える「市地域医療のあり方検討委員会」は十九日夜、住宅地にあって交通の便が悪い市休日夜間急病診療所(同市慶万町)の移設などを盛り込んだ市長への提言をまとめた。二十七日、島津幸男市長に答申する。
提言は「急病診療所の今後の運営」と「中山間地域・離島の医療体制確保対策」。診療所については徳山中央病院や市立新南陽市民病院へ移し、初期診療の一次医療と重症患者を対象にした二次医療の一体化を軸にしつつ、徳山医師会病院への移転や在宅当番医制度の検討も促す。
中山間地域などでの医療確保策としては、市内の医療機関に勤務すれば返還を免除する独自の奨学金制度の創設を提案。市内の基幹病院の連携による無医地区への医師派遣システムの検討を求めている。
市長諮問機関の検討委は昨年十月に発足。徳山医師会や徳山中央病院の代表者ら七人で提言をまとめた。新年度は実務者レベルの市地域医療研究部会を設け、提言の具体化を調査、検討する。(山瀬隆弘)
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