Microsoft Windows XP にアップグレードした後、Outlook Express のメール フォルダ、電子メール メッセージ、およびアドレス帳が見つからない場合があります。
この現象は、Windows XP のファイル構造が以前のバージョンの Windows とは異なり、Outlook Express のファイルが異なる場所に保存されることが原因で発生します。
この資料では、これまで使用していたメール、フォルダ、アドレス帳を検索して、Outlook Express にインポートする詳細な手順について説明します。
これまで使用していたメール メッセージとフォルダ
これまで使用していたメール メッセージの検索
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デスクトップに新しいフォルダを作成して、そのフォルダに XPMail という名前を付けます。この操作を実行するには、デスクトップを右クリックし、[新規作成] をクリックして [フォルダ] をクリックします。ID を使用する場合、各 ID に対し新しいフォルダを作成します。
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[スタート] ボタンをクリックし、[検索] をクリックします。
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[何を検索しますか?] ボックスの [ファイルとフォルダすべて] をクリックします。
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[ファイル名のすべてまたは一部] ボックスに *.dbx と入力します。
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[詳細設定オプション] をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索] チェック ボックスをオンにして、[検索] をクリックします。
注 : これまでに ID を使用したことがある場合、各ユーザーは個別の ID フォルダを持つことになります。各 ID フォルダには、アルファベットと数字を組み合わせた一意の名前 (たとえば、{9EFEBDEA-CE00-4DD7-A4D6-CDB85C3EEDBF}) が付けられ、このフォルダ内には "\Microsoft\Outlook Express" サブフォルダが含まれます。
同じアルファベットと数字の組み合わせを共有していたとしても、以前使用していた ID と新しい ID とを区別することができます。新しい ID フォルダ内には、"\Microsoft\Outlook Ex" サブフォルダが含まれます。
メール フォルダのコピー
以前使用していた ID フォルダから、デスクトップに作成した XPMail という名前の新しいフォルダにメール フォルダをコピーする前に、「これまで使用していたメール メッセージの検索」の
手順 5.
に記載されている、古い ID と 新しい ID との区別に関する「注」に目を通してください。
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[検索結果] ウィンドウで、各 .dbx ファイルを個別に選択することも、Ctrl キーを押しながら各ファイルをクリックして複数のファイルを選択することもできます。
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ファイルを選択した後、[編集] メニューの [コピー] をクリックします。
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XPMail フォルダを開き、[編集] メニューの [貼り付け] をクリックします。
注 : ファイルをコピーする際、Folders.dbx を含めるようにしてください。このファイルは、Outlook Express の重要な機能を実行する際に必要となります。
この手順により、選択したフォルダ内に含まれるすべてのファイルが XPMail フォルダにコピーされます。各 ID フォルダについてこの手順を実行しますが、検索された各 ID フォルダに対し XPMail1 などの個別のフォルダを作成するようにしてください。
メールとフォルダのインポート
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Outlook Express を開きます。
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[ファイル] メニューの [インポート] をポイントします。
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[メッセージ] をクリックします。
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[Microsoft Outlook Express 5] をクリックし、[次へ] をクリックします。
注 : 一部の例では、Outlook Express 4 と Outlook Express 6 をインポートするオプションしか表示されない場合があります。以前使用していた Outlook Express のバージョンが 4 の場合、Outlook Express 4 のオプションを使用してください。Outlook Express 5 または 5.5 からのインポートを実行する場合は、Outlook Express 6 オプションを使用することができます。 -
[Outlook Express 6 ストア ディレクトリからメールをインポートする] をクリックし、[OK] をクリックします。
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[参照] をクリックし、上記の手順で作成した XPMail フォルダを選択して、[OK] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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[すべてのフォルダ] をクリックし、[次へ] をクリックします。
この手順により、以前使用していたメールが現在の ID にインポートされます。完了したら、[完了] をクリックします。上記で作成したフォルダそれぞれについて、この手順を繰り返してください。
Windows アドレス帳
Windows アドレス帳の検索
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[スタート] ボタンをクリックし、[検索] をクリックします。
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[ファイルとフォルダすべて] をクリックします。
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[何を検索しますか?] ボックスの [ファイルとフォルダすべて] をクリックします。
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[ファイル名のすべてまたは一部] ボックスに *.wab と入力し、[検索] をクリックします。
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検索が完了したら、各ファイルをダブルクリックして開きます。正しいファイル (使用している連絡先情報が含まれるファイル) を見つけたら、そのファイルの正確な場所と名前を書き留めます。
Windows アドレス帳のインポート
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Outlook Express の [ファイル] メニューをクリックします。
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[インポート] をポイントし、[アドレス帳] をクリックします。
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[ファイルの場所] フィールドで、「Windows アドレス帳の検索」の手順 5. で書き留めた場所を指定します。
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.wab ファイルをクリックした後、[開く] をクリックします。
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[OK] をクリックしてアドレス帳をインポートします。
インポートに成功したことを確認したら、メールの復元手順で作成したすべての
一時フォルダ (XPMail フォルダなど)
を削除します。
この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID
313055
(http://support.microsoft.com/kb/313055/EN-US/
)
(最終更新日 2001-12-13) をもとに作成したものです。