EU首脳会議はIMFへの新規融資で合意、財政支出拡大には否定的

2009年 03月 20日 15:56 JST
 
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 [ブリュッセル 19日 ロイター] 19日から2日間の日程で当地で開催されている欧州連合(EU)首脳会議で、各国は、国際通貨基金(IMF)の強化に向けて750億ドル以上の融資を新たに行う方向で合意した。

 一方、財政支出の拡大については否定的な姿勢を確認した。

 各国首脳は、これまでに発表した景気刺激策を擁護し、追加対策を求める米国からの圧力を拒否する姿勢を示した。

 ベルギーのレインデルス財務相によると、IMFへの融資については、各国の最終承認を求めて首脳会議2日目の20日に暫定案が示される見込み。同相は、IMFへの拠出が750億ドルに達するようにすることで合意した」と述べ、「これはかなりの額であり、十分だ」との見方を示した。

 また、金融危機で大きな打撃を受けている中東欧地域をめぐる懸念の緩和に向け、欧州委員会は250億ユーロの緊急基金を500億ユーロ(675億ドル)に倍増することを提案。ある外交筋はこれについて「かなりの支持を得たようだ。広く支持された」と述べた。

 
 
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